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松本のギャラリーカフェで小沢夏美さん個展 「物語の続きを想像して」

物語や夢などをモチーフにした作品が並ぶ

物語や夢などをモチーフにした作品が並ぶ

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 松本市在住の画家・小沢夏美さんによる個展「物語の続き」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

小沢さんが小さな頃に何度も見ていた夢を描いた「君が暮らす坂の上」

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 絵画や絵付けした陶器など約80点を展示する。絵画は小沢さんの中で印象に残っている物語や小さな頃に見ていた夢をモチーフに、アクリル絵の具を使って仕上げた。「遠い国の音楽隊」は「ブレーメンの音楽隊」をイメージし、同ギャラリーで購入した金属のちり取りをキャンバスに見立てて直接色を塗った。「ルーシーとメルシー」は5年ほど前に同じタイトルで制作したものの続きだという。小沢さんは「元々姉妹の女の子だったので成長した姿にしようと思っていたが、なぜか双子の猫になってしまった」と笑顔を見せる。

 陶器は皿、カフェオレボウル、フリーカップを用意する。絵付けに初挑戦した昨年に引き続き、陶器の制作は陶房七草の古田秋理さんに依頼。それぞれ縁には線で模様を付け、帽子をかぶった鳥やしっぽが丸くなっている猫、異国風の女性などを描いた。「絵画と違って背景がないので線を意識している。絵付けは今回でいったん終わり。今度は陶芸を習って陶板画にも挑戦していきたい」と小沢さん。

 昨年12月に喫茶店「半杓亭」(中央3)で開催したイベントで、ミュージシャンの演奏を聴きながら描いたライブペインティング作品も展示。小沢さんにとって音楽は欠かせない存在で、制作活動の時はいつも歌詞のない曲を聴いているという。昨年に続いて、今回も映画監督の坪川拓史さんに作曲・演奏を依頼した音楽を会場で流す。

 同ギャラリーでの個展は毎年7月に開催している。「誕生月なので1年のまとめをしている感覚。私にとっての大みそかだと思っている」と話す。普段から物語を絵で表現することを意識しているという小沢さん。「今回は1つの絵で完結するのではなく、続いていくような作品にしたかった。音楽と空間を楽しみながら、物語の続きを想像してもらえれば」と呼びかける。

 価格は、絵画=1万8,000円~、カフェオレボウル=4,500円、皿=6,500円~など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休(7月17日は営業)。7月30日まで。

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