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松本の生花店で朗読イベント「花と詩と」 一夜限りの空間、10年ぶりに

前回(2013年)の朗読の様子

前回(2013年)の朗読の様子

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 詩の朗読ライブ「花と詩と 2013→2023」が6月28日、松本・六九通りの生花店「ことの葉」(松本市大手2、TEL 0263-32-8722)で行われる。

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 詩人のウチダゴウさんが、過去10年に書いてきた「花」をテーマにした詩と、イベントのために書き下ろした詩を朗読する。来場者には、詩1編と花1輪を進呈する。

 前回は2013(平成25)年6月、企画展として開催。ウチダさんが書いた詩と、それに合わせて店主の井口尚子さんが選んだ花を展示した。来場者は、好みの詩と花を購入することもでき、期間中には詩の朗読とお酒を楽しむパーティーも行った。ウチダさんは「今回は朗読ライブのみだが、10年前と比べて、朗読に対する情熱が高まっている。より詩の面白さをしっかり味わってもらえると思う」と意気込む。

 ウチダさんはこの10年の間に、安曇野に引っ越してアトリエ兼ギャラリーを構えた。「自然と共に日々を過ごすことはとても大事。人間の苦悩の大半は対人間の中で生まれるが、そういう状況で一番欠けているのは『この世界には人間以外のものがたくさん存在する』という世界観だと思う」と話す。花をテーマにすることに特別な思い入れはないというが、「花や草木が登場する詩を届けることは、そういう思いに通ずるところがあるかも」とも。

 井口さんは「前回、詩に合わせて花を選ぶのは初の試みで、正解も不正解もないけど、なかなか難しい『課題』だった」と振り返る。2年ほど前、ウチダさんから「10年という節目に何かできれば」と持ちかけられ、「もうそんなにたつのかという思いと、そうやってカウントしてくれていることがうれしかった」と快諾した。

 「詩も朗読もエンタメなので、難しく考えず、『楽しかった』と思えるような時間にしたい」とウチダさん。井口さんは「この時期なので、しっとりと落ち着いた雰囲気になると思う。気軽に足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 19時開場、19時30分開演、20時30分終演予定。料金は2,500円。申し込みは店頭とメールで受け付ける。

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