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松本の新劇団「シアターランポン」がアウトリーチ企画 「初めてのお芝居」に

「この姿でピンとくる人もいるかもしれない」という謎の稽古の様子

「この姿でピンとくる人もいるかもしれない」という謎の稽古の様子

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 劇団「シアターランポン」による新作アウトリーチ企画「カメレオンの陽気なキャラバン」が6月16日~18日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)スタジオ2で行われる。

話し合いながら進める稽古の様子

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 劇団TCアルプの元俳優8人が、今年4月に立ち上げた同劇団。劇場以外の場所で上演するアウトリーチ作品として、親子で楽しめるものを用意する。オムニバス形式で、数分のものから20分程度のものまで、7本ほどを上演。代表の武居卓さんは「1、2歳の子どもでも、ストーリーは理解できなくても、リズムや周りの反応で演劇の要素は感じてもらえると思う。子どもは子ども、大人は大人でそれぞれ面白いと思えるものにしたい」と話す。

 同劇団は、アウトリーチと本公演の2つを柱とした活動を想定している。「作品を携えて、学校や病院、高齢者施設などさまざまな所へ出かけたい」と武居さん。まずはどういう作品を上演しているのかを広く知ってもらうために、同公演を企画した。

 5月の連休明けから準備を開始。演出は置かず、役者同士が話し合いながら作品づくりに取り組んでいる。時には、首をかしげるメンバーが納得するまで議論することも。草光純太さんは「メンバー全員が俳優なので、役割分担をして進めている。作品は誰かの『こういうことがやりたい』が出発点。おのおのの世界観が出ていると思う」と話す。

 作品は、誰もが知る童話や落語をモチーフにしたものや、皆に嫌われる害虫が主役のものなどを予定しているという。下地尚子さんは「子どもたちに見てもらうと思うと、発想はより自由に広がる。今の感じだと20本くらいできそうなので、1つくらいは日替わりにするかも」と笑顔を見せる。

 4公演のうち、初日と千秋楽は既に完売し、3人は「本当にありがたい」と声をそろえる。「子ども向けとなるとステレオタイプになりがちだが、そうではないものを生み出したい」と草光さん。武井さんは「子どもにとっては『初めて見るお芝居』、大人にとっては『これも芝居なのか』というものになれば」と意気込む。

 開演時間は、16日=19時、17日=13時、17時、18日=14時。料金は一般=2,000円、高校生以下=1,000円、未就学児無料。チケット予約はウェブサイトで受け付ける。

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