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松本・新村に子ども食堂 閉店したレストランを活用、「第3の居場所に」

「支援してくれる人たちの優しさに支えられている」と下里さん

「支援してくれる人たちの優しさに支えられている」と下里さん

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 子どもたちに無料で食事を提供する「信州みんなの食堂」(TEL 090-7943-4452)が昨年12月に閉店したレストラン「あんだんて」(松本市新村)の店舗で毎週水曜に開催されている。

広々とした空間で授乳スペースやキッズスペースも完備する

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 地域の団体「信州みんなの食堂」(代表・下里かおりさん)と「NPO法人ホットライン信州・信州こども食堂ネットワーク」の共催で運営する。店舗は居抜きで活用し、席数を減らして授乳室や子どもが遊べるスペースを作った。カウンターには利用者が持ち寄った服やマスクなどを置き、自由に持ち帰れるようにした。店舗面積は約40坪、席数は約40席。

 料理は市内でシェフをしている下里さんの父・本木茂さんと弟の本木文規さんが担当。メニューは日替わりでカレーやハヤシライス、鶏肉の香草パン粉焼きなどにサラダ、デザートなどが付く。野菜は県のフードバンクや、地元の農家などから寄付されたものを使用。下里さんは「普段野菜を食べない子でも『おいしい』と言ってサラダを食べてくれて、お代わりする子もいる」と話す。

 普段は専業主婦として6歳、10歳、13歳の子どもを育てている下里さん。自身の子どもに行き渋りがあって悩んだこと、支援施設を利用していた経験から「学校でも家でもない安心できる第3の居場所を作れたら」と思っていたという。そんな時、夫から「あんだんて」が閉店したことを聞き、「みんなが知っている場所だし、地域のために何かしたい」と子ども食堂を開くことを決意した。

 現在は赤ちゃんから高校生、子育て世代から高齢者も集まり、初対面の子ども同士で遊んだり、親同士が互いに子どもを預かって世話をしたり、悩みを共有できる場所になっているという。子連れの利用者からは「忙しくていつもご飯の準備をするのが大変なので本当に助かる」と言った声も。下里さんは「地域に愛される、安心して過ごせる場所にしていきたい。今後は不登校支援にも力を入れていければ」と意気込む。

 開催時間は16時~18時。参加費は、子ども無料、大人には500円以上の寄付を求める。

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