まぜそば専門店「まぜそば専門 とら本店」(松本市城東1)が松本・城東に2月16日、オープンした。
以前スナックだった蔵造りの店舗を改装。店内は天井が高く開放的で、木の梁(はり)や壁の色はそのままに、新たにカウンターや照明を設置した。店主の金成虎さんは「古い建物の雰囲気を残しつつ、女性1人でも入りやすい明るい店を目指した」と話す。席数はテーブルとカウンター合わせて11席。
メニューは7種類。スタンダードなメニュー「まぜそば」(並=880円、大盛り=1,030円)は、麺の上に甘辛い味付けのひき肉や刻んだ生のニラと九条ネギ、ニンニク、さば粉、のり、黄身を盛り付ける。ほか、「トロ肉まぜそば」(並=950円、大盛り=1,120円)、「坦々まぜそば」(並=1,050円、大盛り=1,200円)などを用意。テーブルには昆布酢を置き、味の変化を楽しめるようにした。麺を食べた後に入れる「追い飯」のサービスもあり、「残った具とご飯を一緒に食べてほしい」と勧める。
金さんは中国出身で、2009(平成21)年に「日本文化を学び、将来は日本で働きたい」と岡山高校(岡山市)に留学。卒業後、調理の専門学校へ進み、東京にあるまぜそば専門店に就職した。以前から知人に会うために松本を訪れていて、空気が澄んでいることや住みやすそうな環境に引かれ、移住と開業を決意。昨年3月に引っ越して物件を探し、秋ごろから改装を始めた。
店名は自身の名前から取り、「ここから店舗を増やしていきたい」という思いから「本店」を付けた。「まぜそばといえば『とら』と思ってもらえるような店にしていきたい」とも。
営業時間は11時~15時、17時~20時。