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松本にニットブランド「kanam」アトリエ兼ギャラリー 展示会や教室も

「洋服をはじめ、さまざまな『良いもの』を見てもらえれば」と宮田さん

「洋服をはじめ、さまざまな『良いもの』を見てもらえれば」と宮田さん

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 ニットブランド「kanam(カナム)」のアトリエ兼ギャラリー「guu(グウ)by kanam」(松本市大手2、TEL 050-3699-9950)が松本・六九商店街に10月14日、オープンした。

古道具なども置き、落ち着いた雰囲気の店内

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 場所は骨董(こっとう)店「古知野屋(こちのや)」の跡。店舗面積は約23坪。落ち着いた雰囲気の店内には、同ブランドのニットアイテムのほか、現在は「ヤンマ産業」(福島県)がニューヨーク拠点のタイダイウエア「PeaBoy(ピーボーイ)」とコラボした新ブランド「Yampea(ヤンピー)」も並ぶ。店主の宮田佳奈さんは「洋服のほか、器なども充実させたいし、展示会やワークショップなどいろいろなことができるスペースにしていきたい」と話す。

 ニットは宮田さんがデザイン。機械編みは、縫い目のない「ホールガーメント」で、シルク100%とカシミア100%を用意する。価格は1万3,200円~。手編みは、ペルーの手染めの糸を使い、宮田さんの母が編んでいる。「手編みも縫い目がないようにしたくて、母と相談しながら編み方を試行錯誤した」。今後は、毛糸の販売や編み方の講座なども開いていきたいという。

 東京で、グラフィックデザイナーとしてさまざまな仕事を手がけてきた宮田さん。2017(平成29)年、夫婦で移住し、娘2人をもうけた。自宅を事務所としてデザインの仕事を続けながら、3年ほどかけて準備した「kanam」を昨年リリース。「もともとニットが好きで、夏でもTシャツではなく薄手のニットを着ている。ずっと思いはあったが、松本の寒さが後押ししてくれた」と笑顔を見せる。

 昨年末ごろ、常連だった「古知野屋」が移転することを聞いた。「ニット、特に手編みは値も張るので、実際に手にしてもらえる機会があればと思っていた。この場所ならと思って決めた」と振り返る。移住後、仕事のつながりは東京など県外のものがほとんどだったため、地元の人との交流を深めたいという思いもあったという。

 店内には、ブランドのタグ用に使っている活版印刷機や古道具なども飾り、「好きなものを集めた空間になってきている」と宮田さん。現在は、イベント開催に合わせるなど不定期で営業する。「ふらっとのぞきに来て、良いものを手にして豊かな気持ちなれる場所にしていければ」とも。

 営業時間は11時~18時。営業日はインスタグラムで確認できる。

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