塩尻市と松本市の高校生が地域企業などと連携して事業を立ち上げることを目指す「エヌイチ道場」の事業ピッチが2月11日、シビック・イノベーション拠点「スナバ」(塩尻市大門八番町)で行われる。
塩尻市が提携高校と実施してきた「高校生起業家教育事業」の一環として、事業開発を目指す高校生を伴走支援し、事業の促進を図るプログラム。本年度は松本深志高校、松本県ヶ丘高校、東京都市大学塩尻高校の1、2年生8人が参加。当日は7組が、事業アイデアやプラン、起業に対する思いなどを発表する。
「エヌイチ道場」の開催は昨年に続いて2回目。観光誘致やプログラミング教育、地域の起業家に学生が出会うメディアの開設など、各自が設けたテーマについて昨秋から実践や仮説検証を繰り返してきた。「スナバ」運営チームの市企画政策部官民連携推進課・三枝大祐さんは「特に『WHY』の部分を深堀りして、どんな価値を提供できるかを突き詰めてきた」と話す。
半年間、共に取り組む中で、高校生から悩みや迷いを打ち明けられることもあったという。「何をやりたいのか、何でこういうことをやっているのか、時には見失うこともあったのだと思う。それでも皆、自分自身で立ち上がり、どんどんたくましくなっていった。これが成長するということか、と実感した」と三枝さん。
当日の様子はライブ配信する。「高校生の成長した姿を見て、思いや取り組みについて聞いて、一緒に走ってくれる人を増やしたい。地域でアクションを起こせる人をどんどん生み出せれば」と期待を寄せる。
開催時間は13時~17時。視聴無料。ウェブサイトから申し込む。