カフェ風酒場「スタンドダイニング ジダイ」(松本市大手2、TEL 070-3167-0024)が松本・大手の女鳥羽橋近くオープンして1カ月が過ぎた。
そば店「水舎 松本今町店」の跡で事務所やクラフト工房が入るテナントビル「桜風寮」の1区画に開業した。動画を使った販促や広告代理業務を担う「次大」(梓川倭)の社長で、ユーチューバーの大西祐次郎さんがオーナーを務める。席数は、テーブル、カウンター、立ち飲みを合わせて15席。
フードメニューは、同社が業務提携する「そ―ゆー農園」(波田)の野菜を使ったものが中心。現在は長芋とネギがメインで、「長芋ポテサラ」(500円)や「長芋ポテトフライ」(600円)、「鶏ねぎ焼き」(650円)のほか、富山湾のイカと合わせた「黒いか焼きそば」、ねぎタルタルソースを添えた「ジダイのからあげ」(以上700円)などを用意する。ほかに、富山県名物の珍味「イカの黒作り」(400円)なども。「旬の野菜を楽しめる料理と、お酒に合うおつまみを意識している」と大西さん。
アルコールは、日本酒、焼酎、ワインなどを提供。日本酒(1杯500円~)は「亀齢」「御湖鶴」「幻舞」など県内のものから全国各地のものまで取りそろえる。ワイン(1杯600円~)はオーストラリアやチリ産。豆乳、甘酒、蜂蜜を入れた「信州プレミアムフルーツスムージー」(いちご、りんご=各700円)も用意する。
大西さんは5年ほど前からユーチューバーとして活動。昨年10月、勤めていた会社を辞めて起業した。当初、事務所を構えるつもりだったが、ブランディングを手掛ける同農園の直売所や人が集うコミュニティーの場もあればと考えていた時に、同物件と巡り合ったという。「野菜も実際に食べてもらうことで、より魅力が伝わる。飲食店の経営は予定していなかったが、やってみようと決めた」と大西さん。土曜は建物の南側にある「女鳥羽テラス」でプチマルシェを開き、野菜の販売も行う。
特に告知もせず、「プレオープンのつもりで緩やかに」営業を開始。SNSやユーチューブを見て訪れる人が多いという。「県外からもフォロワーさんも観光ついでに来てくれる。気軽に立ち寄れる店にしていきたい」とも。
営業時間は15時~21時30分。