松本の商店主ら有志が企画した「人とお店が繋(つな)がるマルシェ」が6月27日、松本・本町通りの知新堂ビル(松本市中央2)で開かれた。
コロナ禍で厳しい状況が続く商店主や個人事業主など17人が、4月に「私にもできる地域活性松本プロジェクト」を発足。継続的な取り組みに向けて準備を進めてきた。事務局の岩下梓さんは「コロナの影響が長引き、特に個人店は孤立感が深まっていた。皆で集まり、協力しながら前を向いていければ」と話す。
取り組みの一つとして初開催となったマルシェは、弁当や菓子をはじめ、ブーケや入浴剤などの雑貨、整体コンディショニングなど約20ブースが出店。趣旨に賛同した「喫茶山雅」もブースを構え、グッズを販売した。
当日は出店者の家族を中心に子どもたちもスタッフとして参加。入り口での検温や接客、アンケート調査などを行った。「地域活性化のためには幅広い世代の協力が欠かせない。最近は学校の授業で、エシカル消費やフェアトレードについて学ぶことが増えてきたので、それを実感できる場にもしていきたい」と岩下さん。マルシェをはじめ、今後さまざまな取り組みを「地域で子どもが学べる場」としても展開していきたいという。
次回は7月下旬を予定。月1回程度のペースで定期開催を目指し、協賛企業や参加店も募集する。問い合わせは事務局(TEL 080-4755-9947)まで。