「まちとアートをつなぐ旅」-信大ゼミ生が市内を巡るバスツアー企画

ショーウィンドウにディスプレーされた「松本オムニバス」。学生たちが丸1日かけて、手作業で完成させた。

ショーウィンドウにディスプレーされた「松本オムニバス」。学生たちが丸1日かけて、手作業で完成させた。

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 信州大学人文学部芸術コミュニケーション講座(松本市旭3、TEL 0263-37-3247)は現在、松本市内をバスで移動しながら展示やパフォーマンスを鑑賞するツアー「松本オムニバス まちとアートをつなぐ旅」の参加者を募集している。開催日は2月7日。

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 同企画は、専用バスで市内を巡りながら途中の会場で乗り降りし、パフォーマンスを楽しむもの。JR松本駅から出発し、終点となる信州大学松本キャンパスまで、閉館した映画館やショッピングセンターなど5カ所の会場で鑑賞を予定している。同講座の学生や京都在住のアーティスト・太田 麻里さん、女性3人のパフォーマンスユニット「KATHY(キャシー)」などが参加するほか、善光寺街道でもある安原町地区では商店も参加し、御開帳と干支(えと)にちなんで「牛」をテーマに制作した作品を展示する。

 同講座は昨年度に開講。身体表現、美術表現、映像表現、音楽表現など、さまざまな領域を理論と実践を通じて融合させながら、芸術表現方法を模索する研究を行っている。昨年2月にはまつもと芸術館で、館内全体を使った美術作品の展示とパフォーマンス「そこにアート-からだとかたちのあいだ」を、6月には松本市美術館と共催で造形作家・國府理さんの展覧会「move to moving」を行うなど、学内に限らず幅広く活動している。

 今年度の後期発表の場として、同企画は昨年夏にスタート。10月以降、本格的な準備を開始した。ゼミを受講する約30人が参加し、「広報班」「デザイン班」「パフォーマンス班」と役割分担して作業を進めてきた。広報担当で同学部3年生の西出百合香さんは「各班、交渉ごとが初めてということもあって、それぞれが大変。でも、『アート』というえたいの知れないものに立ち会う瞬間というか…『アート』を通して人がつながっていったり、自分の中で新たな発見があったりして面白い」と話す。

 現在は準備の真っ最中。「学生みんな、走り回って頑張っているので…自分を発見するきっかけや、アーティストの方にとってちょっとでも影響を与えるようなものになればうれしい」と西出さんは話す。ツアー以外にも2月7日・8日の2日間は、安原町公民館周辺や信州大学赤レンガ倉庫周辺で関連展示や資料公開を行う。「参加者にはもちろん、それ以外の人たちにも、街の魅力を再発見して、街を好きになってもらえたら」(西出さん)。

 ツアー開催は2月7日14時~17時。参加無料。参加希望者は今月23日までに、メールまたはファクスで受け付ける。詳細はサイトで確認できる。

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