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松本の書店で画家・小沢夏美さん個展 日々の思いを描いた「カケラ」100点超

「これからも日課として描き続けていきたい」と小沢さん

「これからも日課として描き続けていきたい」と小沢さん

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 松本市在住の画家・小沢夏美さんによる個展「日々のカケラ・春のカケラ」が現在、松本市の書店「栞日(しおりび)」(松本市深志3、TEL 0263-87-5733)で開催されている。

展示初日の20日に行われたライブペインティングの様子

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 作品は小沢さんが日々感じたことを日記の代わりに描いているもの。ポストカードサイズで、裏には言葉も書き留めている。同展では、昨春のものを中心に106点を展示。カラフルな色を使った抽象画や、ネコや鳥、植物などをモチーフにしたものもある。「外に出られず、不安な気持ちで過ごす中で、見てくれた人が少しでも明るい気持ちになればと思った。鳥は『どこかに行きたい』という気持ちが表れているのかも」と小沢さん。

 2017(平成29)年9月、旅先で青色の色鉛筆を購入し、スケッチブックに毎日描き始めたことをきっかけに、その後、サイズや色を変えながら続けてきた。「過ぎたことは気持ちすらすぐに忘れてしまう。その時感じたことを残しておきたいと思った」。作品作りの期間は休むこともあったが、今年に入ってからは1日も欠かさず描いているという。

 同店の企画展示室での企画は約1年ぶり。同店の菊地徹さんが昨春、小沢さんが自身のSNSにアップする作品を目にして、「再開するときは、この絵からにしよう」と決めたという。同店が移転する前に2度個展を開催して以来、久しぶりの個展となるが、「『いま』の切実な思いを素直に記した言葉と、抽象だけで描かれた絵。これまでとは違う一面を、多くの人に伝えたいと思って依頼した」と菊地さん。

 展示初日の20日には、ライブペインティングを開催。以前、CDジャケットを手掛けた縁がある、クラリネット奏者の瀬戸信行さんを迎えて、作品を描き上げた。「これまで瀬戸さんのバンドと一緒にライブペインティングをしたことはあったが、1対1は初めて。お互いを意識しながら、その時しかできないものができた」と小沢さん。描き上げた作品も一緒に飾る。

 作品は一部販売する。「日々のカケラ」はシート=1万6,000円、額入り=1万8,000円。営業時間は7時~20時。水曜定休。4月5日まで。

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