松本市立博物館(松本市丸の内4、TEL 0263-32-0133)が4月1日からの休館を前に、「第2回博物館まつり」を3月21日、開催する。
当日は、同館の歴史や分館での体験講座、市内の六地蔵調査のパネル展示のほか、「化石展」として展示と学芸員によるギャラリートーク、「伝えたい、小さな戦争展」として戦時下の子どもたちの暮らしの紹介と絵本の読み聞かせなどを行う。ほかに、昔の遊びや、七夕人形やカータリを作る体験コーナーや、博物館のルーツを探るガイドツアーも。
現在、「come(calm)to matsumotoキャンペーン」の一環として、同館と市美術館、旧開智学校校舎が無料開放されているが、21日は市立博物館の分館も入場無料になる。分館の一つ、松本市歴史の里(島立)では、松本の道祖神のパネル展示を行う。
同館は、1906(明治39)年9月21日に「明治三十七、八年戦役紀念館」として開館したのが始まり。その後、「松本紀念館」として現在地に移り、1948(昭和23)年に松本市立博物館と改称した。4月1日から2023年9月30日まで、移転新築に伴い休館を予定している。
「博物館まつり」は、2019(令和元)年9月21日、市が制定した「松本市博物館の日」に初開催。昨秋は新型コロナウイルスの影響で実施できなかったが、休館を前に「さよならイベント」として開催することにした。同館学芸員の小原稔さんは「この建物で見られるのは最後になるので、移転前に訪れてもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は9時30分~15時30分。