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安曇野・穂高有明の古民家におやき店 フレンチシェフが創意工夫凝らす

店内にはさまざまな古道具も

店内にはさまざまな古道具も

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 おやき店「儘(まま)に」が、安曇野・穂高有明の異文化交流スポット「ぐるり」(安曇野市穂高有明)内にオープンして1カ月が過ぎた。

具の組み合わせが新鮮なおやき

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 店内には、イートインスペースを15席ほど設け、お茶の飲み放題を100円で利用できる。店主の白澤岳士さんは、2012(平成24)年5月に松川村でフレンチ&カフェ「メゾン ド ソラマメ」を開業。2018(平成30)年1月に閉店した後、「すずむし荘」などに勤務した。昨年、渡仏を考えていたが、コロナ禍で断念。「地元のものを使って、何か自分らしいものを作ることはできないか」と考え、おやきに着目した。フランス料理にも、パイ生地で包んで焼く「パテ・アン・クルート」があるが、「おやきはいろいろな具があり、蒸す・焼くと調理法も自由なところが面白いと思った」と白澤さん。

 おやきは季節の食材を使った期間限定のものを含め、常時5種類ほどを用意。現在は、地元産の野菜を入れた「やさいカレー」(300円)、信州ポークの自家製ベーコンとしめじソテーを入れたマッシュポテトを使った「じゃがキノコ」(350円)、キンカンのコンフィチュールとクリームチーズを合わせた「キンカンとクリームチーズ」(380円)など工夫を凝らしたメニューが並ぶ。

 「ぐるり」は60~70年前に建てられた古民家を改装し、空き家改修事業などを行っている。同時にオープンしたギャラリーでは、古道具を扱うほか、月替わりで企画展を展開。県内で活動している人の作品を中心に紹介する。13日からは、松本・四賀で古民家カフェ「COUDO」を営むピザ職人・橋本中さんによる写真展「melanger」を開催する(4月4日まで)。

 店名には、「手にした人が喜びや驚きを感じてくれることを願いながら、自分の心のままに作りたい」という思いを込めた。今は「焼き」が中心だが、今後は具材に合わせた調理法を探っていきたいという。「地元の食材を生かしながら、おやきの可能性を追求していきたい」と白澤さんは意気込む。

 営業時間は11時~(売り切れ次第終了)。木曜・金曜定休。

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