松本市の中心市街地を流れる女鳥羽川の千歳橋下流で現在、LED(発光ダイオード)を使った水中イルミネーション「光のイリュージョン」が行われている。
同イルミネーションは、松本商店街連盟の60周年事業のひとつ。約7,200個の青と白のLEDをビニールチューブに通し、ジグザグを描くように川底に固定。2色の光の線が交互に点灯し、「光の流れ」を演出している。
企画の際、「松本ぼんぼん」や「市民祭」などのイベントは従来からあるが、一過性でなく街中に絶えず人が来てもらえるものとして、クリスマス商戦に合わせたイルミネーションの案が出た。また、「既存のイルミネーションとは違うもの」を考案する中で、市内中心部を流れる水のきれいな女鳥羽川を使った水中イルミネーションを行うことになったという。
今月5日に始まったイルミネーションは、初日に落雷や流木のため一部が点灯できなかったが、最近になって復旧。予想以上に落ち葉が流れて来てチューブに引っかかるといった問題もあったが、毎日取り除き作業を行うことで対応している。
商店街連盟では「2002年に区画整理事業が終わってから、市街地の商店街では店舗ディスプレーを大事にする店が増えてきた。このイルミネーションもそれに合わせて、ワクワク感を持って商店街に来てもらえるもののひとつになれば」と話す。「家族連れやカップルがイルミネーションの写真を撮っているのを見ると、やって良かったと思う。単年で終わらせず、少しずつボリュームアップして継続事業としていきたい」とも。
点灯時間は毎日16時~翌1時。「あめ市」のある来年1月11日まで行う。