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松本・四賀にコーヒー豆と食料雑貨店 里山の「グロサリー」、音響機器扱う店に

文子さんがデザインの仕事をするカウンターも

文子さんがデザインの仕事をするカウンターも

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 松本・四賀の音響機器の設計・修理などを行う「五加音響研究所」(松本市中川)内に、コーヒー豆と食料雑貨店「COFFEE BEANS AND DAILY GROCERY(コーヒーアンドデイリーグロサリー)」がオープンして1カ月半が過ぎた。

音響機器の設計・修理などを行う「五加音響研究所」

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 コーヒー豆や紅茶などのお茶類、調味料などのほか、カップや小皿などの食器を扱う。コーヒーは、「珈琲(コーヒー)茶房かめのや」(大手4)が焙煎(ばいせん)する「五一ワイン」のブランデーを使った「ブランデーコーヒー」や「信州林檎(りんご)コーヒー」など。器は、栃木県益子町の陶芸家・ 沖本東さんのものを用意。店主でグラフィックデザイナーの五加文子さんは「つながりのある人が作っているものや、どういうものなのかをちゃんと説明できるものを選んでいる」と話す。

 「五加音響研究所」は文子さんの夫・康平さんが、スピーカーやアンプなど音響機器の設計や修理、ビンテージやオリジナルのオーディオの販売を行っている。来客時には、サロンで音を聞いてもらうことも多く、その際に文子さんがコーヒーやお茶を出していた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ゆっくり過ごしてもらうことが難しくなる中、「仕入れたものを無駄にしたくない」と玄関のたたきを使って販売することを決めた。「軒先で、近所の人がひと休みしていくようなお店、トルコのグロサリーのようなイメージ」と文子さん。

 五加さん夫妻は、今年1月に埼玉県から移住。康平さんの両親が長野県出身という縁もあり、知人が勧めてくれた四賀地域を訪れた際に、偶然知り合った人から築80年ほどの民家を紹介された。数年間は空き家になっていたため、「住めるように片付けるのは苦労した」と康平さん。近くのコンビニまでは車で15分という立地で、文子さんは「田舎暮らし見習い中」と笑顔を見せる。

 康平さんの仕事が地元紙に取り上げられたことがきっかけで、近所の人からも修理の依頼が増え、交流が生まれたという。妊娠をきっかけに有機栽培に興味を持った文子さんは、「近くに『四賀クラインガルテン』もあり、より身近に感じるようになった」と話す。「人や環境に優しいもの、国内外のフェアトレード、オーガニック、手仕事などの良さを知ってもらえれば」とも。

 営業時間は10時~16時。土曜・日曜定休。

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