安曇野の「国営アルプスあづみの公園」(安曇野市、TEL 0263-71-5511)で現在、イルミネーションイベント「森の光物語」が行われている。
夏は観光客でにぎわう安曇野だが、冬季は来客が落ち込むため、集客対策と安曇野の活性化のために始まった同イベントは今年で4回目。
今年は「光で灯す(ともす)安曇野の昔話」をテーマに、安曇野に伝わる昔話「八面大王」「泉小太郎」「デーラボッチャ」をデザインしたイルミネーションボードやランプシェードなど20万個の電球が、園内の池や樹木、路地を彩る。標高約800メートルに位置する同園からは、安曇野市の夜景や、正面にそびえる光城山(ひかるじょうやま)にはこの時期同市に渡ってくる冬の風物詩、白鳥をかたどった明かりなども見ることができ、イルミネーションに加えて楽しむことができる。
園内はカップルや家族連れ、本格的な機材を持ち込んで撮影する人などでにぎわっている。入園口を出るとすぐにイルミネーションが見えるため、来園者から「わーきれい!」「すごいね!」など、歓喜の声が上がり、デジカメやカメラ付き携帯電話で記念写真を撮るなど、色鮮やかな景色を楽しむ姿が見られる。
期間中、熱気球をロープで固定し約10メートル上昇した位置からイルミネーションを楽しめる「夜の熱気球体験搭乗」や、点灯しているイルミネーションを一瞬消灯し来場者が再点灯する「イルミネーションウインク」など、さまざまなイベントも開催。
同園担当の辻井俊博さんは「毎年、たくさんの人たちに喜んでもらえている。『夜の熱気球』もとても好評。安曇野市としての冬の代名詞になれば」と話す。
点灯時間は16時~20時。16時以降の入園料は、大人=280円、子ども=50円、幼児無料。通常時間の入園者も20時まで滞在可能。今月8日、15日は休園。28日まで。