NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」が選出した「松本CINEMAセレクトアワード2019」上映会が3月19日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。
1年で最も活躍し、映画ファンに至福の時間を与えてくれた映画人に贈るアワードは、2008(平成20)年に創設。今年は「新鋭監督×新鋭女優 best tag team賞」として、「お嬢ちゃん」の監督・二ノ宮隆太郎さんと、主演の女優・萩原みのりさんを選出した。二ノ宮監督は昨年、「枝葉のこと」(2017年)で次回作を見たい新人監督として「三人三色賞」を受賞している。同NPOの宮崎善文理事長は「監督と女優はライバルであり『共犯者』。2人が作り上げたこの映画の世界は、半径5メートルの世界の中から、何度もジャブを繰り出し、私たちをノックアウトする」と話す。
主人公の神奈川県鎌倉市で暮らす21歳のみのりは、観光客が立ち寄る小さな甘味処(どころ)でアルバイトをしている。一見普通の女性に見えるが、どこか違うみのり。普通とは何か、他の女性と何が違うのか、そして何を考えて生きているのか。一人の若い女性の生き方を描く。
当日は、二ノ宮監督が登壇を予定。上映前に授与式、上映後にアフタートークを行う。「主人公が自分を取り巻く社会に、そして自身にもいら立つ姿を卓越した演技力で見せてくれた萩原さんに敬意を表したい」と宮崎理事長。「二ノ宮作品の主題とスタイルを貫きながら、萩原みのりという、未来の大女優の代表作を撮り上げた監督の才能。これからの活躍にも期待したい」とも。
上映は19時~。チケット料金は、前売り=1,400円、当日=一般1,800円、大学生・高校生1,400円。新型コロナウイルス対策として、会場入り口にはアルコール消毒を用意し、マスク着用での来場を呼び掛ける。