写真家・キセキミチコさんによるトークイベント「まずは知るだけでいい 写真家キセキミチコが見た香港 この写真に込められた思い」が2月9日、松本・縄手通りのコワーキングスペース「SWEET WORK」(松本市大手4、TEL 0263-35-2253)で行われる。
キセキさんは、小学生の頃に香港に住んでいたこともあり、これまでも何度か香港を訪れていた。昨年7月に香港に渡った後に、デモが激化。その状況の中、現地で知り合った人にデモに連れて行ってもらい、「何が起きているか気になるし、知りたいし、とにかく写真に残さなければいけない」と感じたという。撮影をするうちに、作品としての写真を撮るのではなく、日本にいる人にも知らせないといけないと発信を始めた。昨年9月には、東京・恵比寿のギャラリーでジャーナリスト・堀潤さんによる写真と映像展「分断ヲ手当スルト云フ事」で、キセキさんの写真を紹介。12月には、東京・渋谷のギャラリーで個展を開いた。
もともと、音楽、映画、演劇などの撮影を行っていたキセキさん。イベントを主催する今井浩一さんも舞台撮影の仕事を通じて知り合った。「報道写真とは切り取り方が違う印象。不謹慎かもしれないが、ロックで、かっこよくて、キセキさんの感情が伝わってくる」と話す。
当日は、堀さんもゲストとして登壇。監督を務めた3月公開予定のドキュメンタリー映画「わたしは分断を許さない」で取り上げた香港の様子や、キセキさんと一緒に取材をする中で感じたことを話す。
「紹介するのは、キセキさんが見た真実。それをどうとらえるかは皆さんに委ねたい」と今井さん。「香港で戦っているのは、自分たちの未来を守るために立ち上がった若者たち。そのパワーと怒りと悲しさを感じてもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は10時30分~12時。料金は1,000円。