絵本作家・いわさきちひろの101歳の誕生日を祝うイベント「ちひろのお誕生日会」が12月15日、北安曇郡松川村の「安曇野ちひろ美術館」(松川村西原、TEL 0261-62-0772)で行われた。
絵本「ゆきのひのたんじょうび」の表紙に描かれた主人公「ちいちゃん」が赤い帽子と手袋を身に着けていることから、当日のドレスコードは赤。赤色のものを身に着けた来場者にはカードを、同じ12月生まれの来場者には缶バッジを進呈した。
14日と15日は、館内のカフェで「ちひろのバースデーケーキ」を特別メニューとして提供。2日間は、紙製の「誕生日ケーキ」を作るワークショップも開かれ、約40人がにじんだ色の画用紙を切り貼りして、デコレーションを行った。
「誕生日会」では、ワークショップで作った「誕生日ケーキ」のお披露目が行われ、松川中学校合唱部と、歌、ビオラ、ギターのユニット「tri tonica(トライトニカ)」がバースデーソングを歌って祝った。その後は、トライトニカのミニコンサートを開催。ボーカルで同村の地域おこし協力隊として活動する田野崎文さんは、自宅にちひろの絵が飾ってあったことを振り返り、「小さい頃から見ていたので、どこか身近な存在」と話した。
いわさきちひろは1918(大正7)年12月15日生まれ。昨年は、生誕100周年の「記念イヤー」として年間を通じてさまざまな展開した。同イベントは、一昨年に記念イヤーに向けたプレイベントとして初めて企画。今年は10月から開催している3つの企画展の最終日に合わせて行った。
同館は12月16日から冬期休業。来年の営業は3月1日から。