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松本・神田のカフェでヒンメリ展「山と雲」 飾る場所で変わる雰囲気楽しんで

壁に影が浮かび上がると雰囲気も変わる

壁に影が浮かび上がると雰囲気も変わる

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 ヒンメリ作家・Liin(リーン)さんの展示「山と雲」が現在、松本・神田の天然酵母ベーグル&カフェ「Michishita」(松本市神田3、TEL 0263-87-3926)で開催されている。

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 さまざまなサイズのヒンメリ、約30点を展示する。期間中は「ヒンメリカフェ」と銘打ち、天井からつるしたり、壁に飾ったり、棚に置いたりと店内各所に工夫してディスプレー。壁に影が浮かび上がる時間帯もあり、幻想的な雰囲気を演出する。「同じものでも置き方で違いが出るので、いろいろな楽しみ方ができる」とリーンさん。

 同店での展示は4回目。「もともとフィンランドでは食卓の上に飾るものなので、カフェなどで展示ができればと思っていた」。同店の水城綾子さんと面識があったことから、一昨年5月に初開催。「その頃よりも細かいものや、大きいものも作れるようになってきた」と笑顔を見せる。

 リーンさんは数年前、市内の北欧ビンテージ食器とデザイン雑貨店「kirsikka(キルシッカ)」で行われたヒンメリ作りのワークショップに参加。自分でも作るようになったが、材料の調達が難点だったという。SNSに投稿したことがきっかけで、安曇野・明科で小麦を栽培している人とつながり、わらを入手できるようになった。自ら材料の準備も行い、わらを水に漬けて柔らかくしてから、節で切って整える。「節の場所によって長さも違ってくるし、準備は大変だが楽しい。わらを切る音が心地良くて好き」。わらの太さによってヒンメリの印象も異なり、作り手の個性も出るという。

 「その時々で、自分が作ってみたいと思うものは変わっていく。今までのものにこだわらず、その時の思いを形にしていきたい」とリーンさん。ヒンメリを眺めていると、空気の流れや光の差し方が分かり、同店でも昼間と夕方で雰囲気が変わるという。「飾ってある雰囲気を楽しんでもらって、その気持ちをそのまま持ち帰ってもらえれば」とも。

 価格は700円~。営業時間は10時~16時(日曜は18時まで)。月曜・火曜定休。12月22日まで。

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