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松本の3会場でアーティスト・冨井大裕さん展覧会 学生企画のイベントも

「awai art center」で展示している「バーノーザンライト」

「awai art center」で展示している「バーノーザンライト」

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 アーティスト・冨井大裕さんの展覧会「彫刻になるか?-ノート、箒(ほうき)、BAR」が現在、松本市内のアートギャラリー3カ所で開催されている。

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 アートギャラリー&カフェ「awai art center(アワイアートセンター)」(松本市深志3)では冨井さんがこれまで手掛けた作品を展示する。カウンターバーの形を取った野外彫刻「バーノーザンライト」のほか、冨井さんがツイッターに毎日投稿している「今日の彫刻」をまとめた映像作品も。美大・芸大受験予備校「マツモトアートセンター」(大手1)ギャラリーとアートスペース「kulwa(クルワ)」(深志3)の2会場では新作を展示する。

 冨井さんは1973(昭和48)年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コースを修了し、現在は同大学准教授を務める。「彫刻」が現れる場と時、その境界を問いながら、近年は実用的な機能も備えた不定形な作品も制作。「横浜トリエンナーレ」や「水と土の芸術祭2012」「ASIAN ART AWARDファイナリスト展」などにも出展している。

 企画運営には、信州大学人文学部芸術コミュニケーション分野の学生たちも参加。2008(平成20)年から毎年行っている、アーティストを招いた企画展として今年は「アートと食」をテーマに取り組んだ。同学部3年の太田なつみさんは「冨井さんは『アートって何だろう』と問い掛けてくる作家。普段、目にしているものでも視点を変えれば作品になる」と話す。

 12月7日~12日は、学生たちがプロジェクトスペース「OOTE41221」(大手4)を会場に関連プログラムも展開。安曇野出身の作家・望月桂をピックアップした展示や、コミュニケーションスペース「ミルクホールへちま」などを設ける。10日18時からは、「バーノーザンライト」の制作にも携わったユニット「L PACK」の小田切奨さんと中嶋哲矢さんをゲストに迎えてアーティストトークを開催。「食」や空間づくり、そこで生まれるコミュニケーションや人とのつながりについて、学生たちが話を聞く。

 太田さんは「生活の中のアートとは何かを考えるきっかけになれば。アートって難しいと思っている人にも来てほしい」と呼び掛ける。

 開催時間はいずれも13時~19時。「kulwa」の営業日は期間中の金曜~日曜。ほかは会期中無休。今月14日まで。

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