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松本で陶芸家・青木郁美さん個展 地元の土、自然の色彩感じる作品を

マットな質感のさまざまな器が並ぶ

マットな質感のさまざまな器が並ぶ

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 松本市在住の陶芸家・青木郁美さんの個展「青木郁美の器展」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

花が咲いているような花器は、壁に掛けると花束のようにも

 カップや皿などの器を中心に、花器や陶製の額など約320点を展示する。リンゴの木を薪(まき)にして燃やした後の灰を使った釉(ゆう)薬を用いた作品はマットな質感。自然の色彩を意識しつつ、雨雲や雪雲などをイメージして、柔らかく落ち着いた印象に仕上げた。

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 少し粗い土をそのまま生かした「雪山」のシリーズは、時々表面に小石がのぞく。三角、四角、六角の3タイプの花器と、木の実や小物を飾れる額縁を用意した。「お皿の縁が額縁のように見えて、陶製の額縁もいいのではないかと思って作った」と青木さん。

 長野市の木工家・属麻織さんとのユニット「一荷(いっか)」で手掛けた作品も。第1弾の「リンゴの木の楊枝」のほか、松本の土を使った「押型文土製盤」、彫刻を施した棒と、その棒を転がして柄を付けた土器片をセットにしたペンダント「押型文垂飾」を制作した。

 博物館の内装など設計の仕事をしていたという青木さん。「形になるものを作りたい」と陶芸教室へ通い始めたことが、陶芸の道へ進むきっかけになった。愛知県瀬戸市の訓練校で学んだ後、三重県四日市で陶芸家のアシスタントを12年務めた。2015(平成27)年に松本へ帰郷。自ら畑で野菜を育てて「食」について考えながら、作陶活動を行っている。「20年ぶりに戻ってきて、粘土が凍るほどの寒さに驚いた。知っていたはずなのに…ちょっと寒さをなめていた」と笑顔を見せる。

 松本での個展は初めて。同店の熊谷幸枝さんは「話をしているうちに、花や虫、縄文など気になるトピックが重なっていることに気付いて、いつか展示をお願いしたいと思っていた」と話す。期間中の週末には、青木さんの畑で採れた、小豆に似た「奈川ささげ」を使ったスイーツも用意する。

 価格は、小皿=1,100円~、カップ=1,980円~、額縁=5,500円など。営業時間は11時~19時30分。火曜、第1・3・5月曜定休。12月1日まで。

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