長野県安曇野市の観光スポット「安曇野の里」(安曇野市豊科南穂高)で、12月6日から開催されるイルミネーションイベント「2008Azumino光のページェント」の電飾の飾り付けが始まり、作業に協力するボランティアスタッフを募集している。
同所は、「ビレッジ安曇野」「あづみ野ガラス工房」などの施設が集まる安曇野市の観光スポット。宿泊施設で日帰り温浴施設も運営する「ビレッジ安曇野」が、敷地内の小庭で始めたイルミネーションが好評だったため、「もっと多くの人に見てもらいたい」「子どもたちに夢を与えたい」「不景気で暗い心を、光で温めよう」などの理由から、同所の敷地約2ヘクタールを使って大規模なイルミネーションイベントへと規模を拡大した。
同イベントの実行委員会は、地元の消防団員をはじめ20~40代の市民ボランティアで構成され、企画や電飾の飾り付けを行ってきた。使用する電飾や備品の購入には市からの援助もあるが、基本的には企業や個人からの協賛金やメンバーの負担などでまかなわれている。
当初の計画では3年間としていた同イベントは今回が3回目で、集大成の年となる。「ビレッジ安曇野」などの施設を運営する豊科開発公社の山崎秀治常務理事支配人は「今年で締めくくる予定だが、来年以降も続けていきたい」と話すが、メンバーの負担や協力者不足などの問題から、難しい課題となっている。同委員会は企画を存続させるため、市内全域から作業に協力するボランティアを募っている。
同委員会副会長の丸山浩一さんは「自分たちが作ったもので、子どもたちや見に来てくれた人たちが感動してくれるのがうれしい。それを見て、自分たちも感動する」と活動の喜びを語り「制作に関わることで感動の度合いが違ってくると思う。女性や子どもでも簡単にできる作業なのでぜひ楽しみながら参加してもらえれば」と話す。
「エコ」をテーマにした今回のイベントでは、自転車発電によって電飾が光る仕掛けや、ペットボトルを使ったオブジェの制作などを計画。「あずみ野ガラス工房」からは、ガラスの中に電飾を置くことで幻想的な光を発する作品などが出展される。昨年使われた6万個を越える7万個以上の電飾が、今年の安曇野の冬を彩る。
次回飾り付けは22日からの3連休中に行う。ボランティアスタッフのほか、企業や個人から協賛金も募っている。参加などの問い合わせは「ビレッジ安曇野」(TEL 0263-72-8568)まで。
点灯は12月6日。来年1月31日まで。