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塩尻駅近くに塩サバダイニング「サバ」 近くのフレンチ店シェフが「2軒目」として

使えるものはそのまま使いながら、自分たちでできるだけ改装したという店内

使えるものはそのまま使いながら、自分たちでできるだけ改装したという店内

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 塩サバダイニング「Ça va(サバ)」(塩尻市大門八番町2、TEL 090-4947-2879)が3月31日、塩尻駅近くの大門商店街にオープンした。

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 店舗面積は約16坪。席数はカウンター、テーブル、座敷で18席。同じ商店街内、徒歩4分ほどの距離にあるフレンチレストラン「ラ メゾン グルマンディーズ」(大門一番町8)店主・友森隆司さんが開業。以前は大判焼きやおでんの店で、3、4年ほど空き物件になっていた店舗を改装した。

 ランチは、炭火で焼いた塩サバがメインの「塩サバ定食」(850円)と長野県産SPFポークを使った「しょうが焼き定食」(980円)の2種類を提供。ほかに限定メニューが登場する日もあるという。

 夜は、定食のほかに一品料理も用意。「信州牛の牛すじ煮」(540円)や「湯豆腐」(400円)、「豚キムチ」(600円)などのほか、その日のお薦めで刺し身なども。地元産の食材を使ったメニューを中心に、サバ缶(400円)や「インスタント風にんにくチャーハン」(500円)など遊び心のあるメニューも並ぶ。

 お酒は、日本酒、焼酎、ウイスキーなどをそろえる。「うちの店で食事した後にゆっくりできる店、少し大人向けのいいお酒とそれに合わせたつまみを出す店としてメニューを考えた」と友森さん。

 「塩サバがメインの店」という構想は、3年前からあったという。「長野県のサバ缶の消費量は高い。サバ缶を食べる人が多いなら、炭火で焼いた本格的な塩サバも好きなはず」と友森さん。「自分自身、塩サバもしょうが焼きも大好きだし、きっと嫌いな人はいないと思った」と笑顔を見せる。塩サバは国内外問わずさまざまなものを試行錯誤して、うま味とジューシーさを探究した。

 友森さんは広島県出身。調理師専門学校を卒業後に横浜のレストランに勤務した。「その頃は、『三ツ星レストラン』というようなステータスにこだわっていた」と振り返る。26歳で渡仏して、考え方が変わった。「アヴィニョンのレストランで修業した時に、皆が幸せそうだと感じた。単に料理を作って提供するだけではなく、その土地に入ることで、根付いている文化を知ることができた」。

 帰国後、2008年に松本市の結婚式場のフレンチシェフとしてIターン。その後、2011年に「トムズレストラン」をオープンし、2015年に「ラ・メゾン・グルマンディーズ」と改称した。「塩尻の魅力は多種多様なおいしい野菜が採れること」と友森さん。地域のイベントや地産地消の取り組みなどにも参加し、その魅力を伝えている。「自分が好きなものを、自信を持って提供できる店が塩尻に増えていけばうれしい。もともとあった商店街のように」とも。

 営業時間は、11時30分~15時30分(売り切れ次第終了)、18時~24時。日曜定休。

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