国内外の子ども向け映画や短編映画を上映する「まつもと子どもたちの映画祭」が3月30日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。
当日は入れ替え制で、Aプログラム(幼児向き)とBプログラム(小学生向き)を用意。元スタジオジブリのプロデューサー・西村義明さんが立ち上げた「スタジオポノック」による「カニーニとカニーノ」(Aプログラム)や「サムライエッグ」(Bプログラム)をはじめ、同映画祭のメインキャラクターになっている森の妖精・アマールカの「どんぐりぼうやと遊んだ日」(Aプログラム)、「はりねずみを助けた日」(Bプログラム)など、各プログラム5作品を上映する。
Bプログラムでは、主催する「松本映画祭プロジェクト」が開催している「商店街映画祭」に出品された作品の中から「ふくろちゃんMOVIE」(第2回グランプリ)、「AYESHA(エイシャ)」(第10回ノミネート)をセレクト。バリエーション豊かな作品展開を行う。上映時間とその前後には「キッズ・ストリート」として、遊べるスペースやワークショップのブースも設ける。
同映画祭に合わせ、2階のシアター・パークではチケットなしでも入場できるイベントを開催。段ボールを使った「巨人の迷路」や、「ママフェスまつもと」による「手づくりマルシェ」には約20店が出店し、入園入学グッズを中心に販売を行う。
10回目となる同映画祭。プロジェクトメンバーの河西佳代さんは「印象に残っているのは2011年3月、東日本大震災直後の映画祭。自粛することも検討したが、こんなときだからこそ、子どもたちに笑ってほしい、感情を開放してほしいと開催を決めた。子どもたちの笑顔に、私たち大人が心動かされた」と振り返る。毎年、「昨年よりも良いものを」と運営を続けており、「次の10年を見据えて、企画側のスタッフとして一緒に頑張ってくれる仲間を増やしていきたい」とも。
字幕作品はオリジナル吹き替えを用意。絵本を歌にして読み聞かせする「絵本をうたおう」など、子どもたちが飽きずに楽しめるような工夫も行う。「子どもたちの笑顔は、大人たちを元気にする。作品は大人でも楽しめるので、多くの人に足を運んでもらえれば」と河西さん。
上映時間は、Aプログラム=10時30分~12時、Bプログラム=14時30分~16時。チケットは、S指定席大人=1,200円、子ども=600円、A指定席大人=1,000円、子ども=500円。