松本山雅FCのJ2初優勝と4年ぶりのJ1昇格を祝うパレードと報告会が12月9日に行われ、詰め掛けた約5万人(主催者発表)が祝った。
沿道の店舗は、お祝いのメッセージを掲げ、ポスターやタオルを展示するなどして祝福ムードを演出。パレード出発地点の「信毎メディアガーデン」3階には、大旗が並んだ。うちわやフラッグを持ったサポーターや市民が沿道を埋め尽くした。
反町康治監督とコーチ陣はオープンカーに、選手はオープンバスに乗り、松本城まで約500メートルをパレードした。「おめでとう」「ありがとう」「来シーズンも頑張れ」という声援が飛び交い、監督や選手の名前を呼ぶ人や、カメラを向けて「変顔!」とリクエストする子どもたちの姿も。選手らは、動画や写真を撮ったり、手を振ったりしながら笑顔で応じた。
続いて松本城本丸庭園で行われた報告会では、選手、監督、コーチらが一人一人登場。反町監督は「『おめでとう』『ありがとう』と声を掛けていただいたが、こちらから感謝の気持ちを伝えたい。本当にありがとうございます」とあいさつ。「来年も頑張って」「(J2に)落っこちるなよ」という声援について、「軽々しく言っていただいたが(笑)、厳しい戦いになるのは皆さんもご承知の通り。でも挑戦することの楽しさ、われわれらしさを出して頑張りたい」と力を込めた。
選手会長の村山智彦選手は「優勝を決めてから3週間たったが、相変わらず異常な空気をつくっていただいてありがとうございます」とあいさつした後、「僕の同級生でチームを去る選手がいるので、話を聞いてもらっていいですか」と三島康平選手を紹介。事前に知らされていかなかった三島選手は戸惑いながらも、「このチームの一員になれて本当に幸せに思う。今までありがとうございました」と話すと会場から大きな拍手が起こった。
その後も、ホームタウン担当の片山真人さんが進行を務め、軽快にトークを展開。髪の毛を染めた飯田真輝選手をいじったり、今日が誕生日だという古邊考功コーチを歌で祝ったりと、和やかな雰囲気の中、選手らは今シーズンを振り返り、来シーズンへの意気込みを語った。
最後は、天守閣にスタンバイしたカメラマンが、人さし指を掲げた「One Soul」ポーズで選手らと来場者を記念撮影。勝利時に歌う「勝利の街」と松本山雅コールで昇格を祝った。