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松本で画家・阿部武史さん個展 ワインへの思い、ユーモアあふれる作品に

ユーモアあふれる作品が並ぶ

ユーモアあふれる作品が並ぶ

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 松本・西堀公園近くのイタリア料理と総菜の店「cucina(クチーナ)にし村」(松本市大手2、TEL 0263-36-5529)で現在、鎌倉市在住の画家・阿部武史さんの個展「ほろ宵キブンな作品展」が開催されている。

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 ワインをテーマにした水彩画50点を展示。カラフルな額に収めたはがきサイズの作品が中心で、ワインボトルやブドウを手にした人や動物、植物などが描かれている。無類のワイン好きで「ワインへの思いを形にした」という阿部さん。料理人やダンサー、大道芸人、スケーターなど滑らかな動きがユーモアを生み出している。妻に勧められて見たという平昌五輪のフィギュアスケートの動作やバレエのポーズなどが、「クネクネしたブドウの木と、どこか通じる気がして、それが作品につながっている」とも。

 阿部さんは1973(昭和48)年生まれ、多摩美術大学グラフックデザイン学科卒業。メインに制作している風景画は、縦長の作品や、窓や扉の間から切り取ったような構図のものも多い。「風景をのぞいている感じのものや写真の一部分を切り取ったようなものが多いのは、浮世絵の影響もあるかもしれない」。田園の風景や石畳とワイングラスを持つ女性を描いた縦長の作品3点は新作で、今年5月にイタリアを訪れたときに構想が浮かんだという。

 同店を営む西村祐介さん・みどりさん夫妻とは、8年ほど前からの知り合いで、「いつか展示を」と話していたという。今年4月、鎌倉の飲食店3店で企画した飲み歩きイベントに合わせて作品を展示。その際に出品した作品に新作を加えて、同展を開くことになった。

 「ワインをテーマにした作品をライフワークのような位置付けで描くようになったのは3年ほど前。たくさん飲んだ経験が作品に生かされている(笑)」と阿部さん。「ワイン好きの人も、そうではない人も楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 作品は全て販売する。はがきサイズ=5,000円、縦長サイズ=2万円。営業時間は、11時30分~14時、17時30分~21時30分。8月6日・20日と13日昼は休業。8月26日まで。期間中の毎週金曜21時ごろ~24時はバー営業を行う。26日は「満月ワインバー」を開催。阿部さんも在店を予定する。

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