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松本・日の出町通りにトラットリア「ビエーニビエーニ」 イタリアの文化伝えたい

「気軽に来店を」と呼び掛ける清長さんとさゆりさん

「気軽に来店を」と呼び掛ける清長さんとさゆりさん

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 松本・日の出町通りに自然派ワインとイタリア家庭料理の店「トラットリア Vieni Vieni(ビエーニビエーニ)」(松本市中央3、TEL 0263-50-7420)がオープンして1カ月が過ぎた。

落ち着いた雰囲気の店内

 店舗面積は約18坪、席数はテーブルとカウンター合わせて18席。オーナーシェフの工藤清長さんと妻のさゆりさんが開業した。以前、定食店だった店内をできる範囲で自分たちの手で改装。前店で使っていた長いテーブルを半分にしてやすり掛けやニス塗りをしたり、椅子の座面を張り替えたりしてテイストをそろえ、落ち着いた空間に仕上げた。

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 メニューは旬の食材をベースに提供する。「前菜盛り合わせ」(3品=700円、5品=900円)、「地元野菜のピクルス」(480円)のほか、「信州吟醸(ぎんじょう)豚といろいろ野菜のロースト」(1,800円)など。自家製生ハムや天然酵母で焼いたパンなど、手作りにもこだわる。

 ワインはイタリア産と国産の自然派ワインが中心で、グラス600円~、ボトル3,800円~。「2人がおいしいと思うもの、作り手に共感できるものを紹介していければ。お客さまと一緒においしいワインを探していければうれしい」とさゆりさん。ランチタイムは、2種類のパスタのいずれかとサラダ、ドリンクが付くパスタセット(1,200円)を用意する。

 清長さんは20年以上飲食店に勤務。2000年にはイタリアにわたり、4年間修業した。「働くうちに、地元食材を生かすことや自然派ワインの良さが自分の中に染み込んでいった」と振り返る。帰国後はオーガニック系の店に勤め、独立開業を検討する中で、さゆりさんの地元・松本での出店を考えるようになった。「何度か松本に来るうちに、生産者との距離の近さや野菜の豊富さなどを感じ、『その土地のものを使っておいしい料理を作る』というシンプルな考え方に行きついた」。2年前に東京から移住し、物件を探していたという。フランス総菜店「Le Nid(ルニ)」の店主・大月真一さんから「ちょうど向かいの物件が空いた」という連絡があり、年明けごろから準備を進めてきた。

 「ビエーニ」はイタリア語の「来る」という動詞で、重ねると「おいで」という意味になる。「食材もワインも、生産者とつながりを持ちながら、安心して楽しめるものを提供できれば。イタリアの祭りや料理なども紹介して、イタリアの文化を知ってもらう機会もつくりたい」と清長さん。「多くの人に支えられて開業できたので、恩返しできるように長く続けていきたい。年代問わずさまざまな人が気軽に立ち寄れる『地域のお店』になっていければ」とさゆりさん。

 営業時間は、平日=17時~22時。土曜・日曜=12時~14時、17時~22時(いずれもラストオーダー)。木曜・第2水曜定休。