松本・中町に3月23日、チーズケーキ専門店「La fromagerie(ラ・フロマージュリー)」と和の食材にこだわった菓子を扱う「小麦や」(松本市中央3、TEL 0263-31-0088)がオープンした。
経営はホテルやサービスエリアなどに主に和菓子を卸している栗田製菓所(城西1)。昨年夏ごろから土産物を販売したり、10月~11月に期間限定で「ラ・フロマージュリー」として営業したりしていた場所を2店舗併設の形でリニューアルした。店舗面積は約20坪。
スイーツに使われるものから、料理に使われるものまで、さまざまなチーズの味を生かしたケーキは約10種類。「エダムとオレンジ」「ゴルゴンゾーラとアーモンドのタルト」(以上400円)のほか、「ベイクド・パルミジャーノ」と「ベイクド・カマンベール」はカットサイズ(各350円)と4号のホールサイズ(各1,500円)を用意する。「やぎといちご」(450円)は、ヤギ乳のチーズの中では癖が少ない「シェブレッタ」をイチゴのジュレと合わせた。シェフパティシエの栗田健志郎さんは「癖が強いものは、チーズ好きな人は喜んでくれるが、なじみのない人はちょっと抵抗がある。お客さまの声も聞きながら、バランスの良い味にするために試行錯誤した」と話す。
和菓子は、同製菓所が扱うものをメインに展開する。地元産の素材を生かした「小麦やサブレ」は、「信州味噌(みそ)と胡桃(くるみ)」や「地酒ショコラ」など、箱入り(5枚入り、1,100円)と単品(180円~)で用意する。ほかに「お濃茶黒豆マドレーヌ」(230円)や「和栗がごろごろ入ったケーキ」(1,500円)なども。
「期間限定の『ラ・フロマージュリー』が好評だったので、正式に出店することを決めた」と栗田さん。場所柄、土産物の需要も高いため、2店舗という形にしたという。「今後は、『小麦や』の商品にも力を入れていきたい。自社製品にこだわらずに、地元の良いものを紹介して、観光客にも地元の方にも利用してもらえる店づくりをしていければ」とも。
営業時間は10時~18時(「ラ・フロマージュリー」は11時~)。火曜定休。