松本市街地の看板から町の歴史や文化を考える「第11回デザインフォーラムin松本」が3月17日・18日、松本市中央公民館・Mウイング(松本市中央1)で開催される。
テーマは「看板から辿(たど)るまちへの思い」。17日は、ワールドリー・デザイン(富山市)社長で地域情報誌「itona」編集長の明石あおいさんによる基調講演「まちの魅力の取り出し方・伝え方」のほか、景観や看板をテーマにした研究発表、パネルディスカッションを行う。
18日は、実際に町を歩きながら、レトロな看板や手作り感があふれるサインについて調査。その後、看板を地域文化資源化する資料作りに向けて魅力やポイントを整理するワークショップを開く。
日本サイン学会と松本市の共催。同学会では2000年からフォーラムを企画し、2016年からは地方都市で開催している。同学会の会長を務める富山大学芸術文化学部学部長・武山良三教授は、「看板には、歴史や商業、ものづくりなどいろいろなものが全て詰まっている。いい看板は、オーナーの顔やその町の生活を感じることができる。松本は全国的に見ても魅力的な看板が多い」と話す。
準備のために町を歩いた際には、市担当者から「地元にずっといると気付かないことが多い」「こうして歩いてみると、いい看板がたくさん見つかる」という声が上がったという。「松本の皆さんが持っている情報を教えてもらいながら、一緒に学びを深めたい」と武山教授。「デザインが好きな人はもちろん、まちづくりの取り組みをしている人、行政のヒントもたくさんあるので近隣の市町村の人も参加してもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は17日=13時30分~17時30分、18日=9時30分~15時。参加費は500円(1日のみの参加も可能)。申し込みはホームページで受け付ける。問い合わせは同学会事務局(TEL 076-492-5860)まで。