JR東日本長野支社が、3月17日のダイヤ改正で定期運用から引退する特急「スーパーあずさ」用車両「E351系」の記念入場券セット「ありがとうE351系記念入場券」を3月9日に発売する。
車両が通過したことがある20駅の記念入場券のセット。切符は厚紙製の「硬券」で、車両の外観や内装、編成表などを掲載したアルバムをイメージしたデザインの記念台紙が付く。
E351系は1993年12月から営業運転を開始。制御付自然振子装置を搭載した車両で、1994年にはグッドデザイン賞を受賞している。主に運用されてきた「スーパーあずさ」は、昨年12月から後継の「E353系」が1日4往復で運転を開始。今回のダイヤ改正で、全ての車両がE353系に切り替わる。車両は他線に転用されることなく、順次廃車になる予定だという。
同社ではほかに、引退したE351系に乗ることができるツアーも企画。4月7日、松本(9時30分発)-新宿(13時51分着)の臨時列車を用意し、乗車記念品と記念弁当が付く。料金は片道大人=7,400円、子ども=5,700円、往復大人=1万1,700円、子ども=7,900円。
車両に感謝の気持ちを込めて、発売開始日を3月9日(=サンキュー)に決めたという。「長年運用してきたので、親しみを持っている人も多い。思い出を残してもらえれば」と同社担当者。
記念入場券セットの価格は2,800円。3000セット限定。松本、塩尻、岡谷、上諏訪、茅野の5駅で販売する(松本は2000セット、ほかの各駅は250セット。1人3セットまで)。ツアーの申し込み締め切りは今月8日。