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松本のベーグルカフェで「ベーグル展」 地元女性作家の水彩画、9周年記念で

「solnte」(松川村)のフレームに入れた水彩画が並ぶ店内

「solnte」(松川村)のフレームに入れた水彩画が並ぶ店内

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 松本・深志のベーグル専門店に併設する「Cafe Uta(カフェ うた)」(松本市深志3、TEL 0263-35-8876)で現在、松本市在住のアーティスト・manmiさんによる展示「manmiのベーグル展」が行われている。

サンキライを描く水彩画教室

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 同店のベーグルやプレートランチの水彩画18点を中心に、布物や雑貨なども並ぶ。各種ベーグルの作品は、manmiさんが購入しては描きためていたもので、プレートなどは同展に合わせて描き下ろした。ベーグルの製造工程を紹介する絵本も制作。ヘンプのミニバッグは、ベーグルの刺しゅうがポイントになっている。「ベーグルを見ながら、絵の具と同じ感覚で複数の糸を合わせて作った」とmanmiさん。店主の小熊和子さんは「自分が作ったものが絵になるというのは不思議な感覚。大事に描いてくれたと思うと、心の深いところでじんわりとうれしく感じる」と話す。

 今年の春ごろ、manmiさんの作品をフェイスブックで見掛けた小熊さんがショップカードのデザインを依頼。「いつかは個展もお願いしたいと思っていた。12月ならという話になり、ちょうど9周年を迎えるタイミングだったので、合わせて企画した」と小熊さんは話す。「バッグも作りたい」というリクエストをきっかけに、普段店頭には並ばない9個のベーグルと、そのベーグルを描いたバッグをセットにした「復刻ベーグルセット」(3,000円、要予約)も用意した。

 8日には、manmiさんが水彩画教室を行った。用意したサンキライの実を前に、見本を見せながら、絵の具を塗っていく過程を説明。「丸い実をよく見ると、明るいところと暗いところがある」、「細かいところは筆の先を使って、力を入れずに塗る」など実演しながら、描き方をアドバイスした。参加者は、真剣な表情で少しずつ色を重ね、描いていた。

 2009年12月、ベーグル専門店としてスタートした同店。小熊さんは「一つ一つ買ってくださる方がいてこそ9周年を迎えられた。カフェを始めたり、イベントをしたり、少しずつ変化しながらこれからも自然体で続けていきたい」と話す。

 作品は一部販売する。水彩画=3,780円、ミニバッグ=2,700円、バッジ=300円など。開催時間は10時~18時。月曜・火曜定休。12月24日まで。10日には小熊さんがボーカルを務めるユニット「ウタツキ」による「9周年ありがとうコンサート」を行う。開催時間は15時~、17時~。入場料は900円。

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