地域資源を活用して街の活性化を図る「松本みつばちプロジェクト(MMP)」と松本のイメージを表現したコーヒー「ALPSCITY COFFEE(アルプスシティ・コーヒー)」が12月6日、共同開発したチョコレート「BEE&BEAN CHOCOLATE」の販売を始めた。
蜂蜜やコーヒーを混ぜ込んだチョコレート3種類を2個ずつ詰め合わせた同商品。「Nature(ネイチャー)」は深煎(い)りの豆を使い、ビターチョコレートとリキュールで仕上げた。「City(シティ)」は中深煎りの豆を濃縮抽出し、ミルクチョコレートに混ぜ込んだもの。「Honey(ハニー)」は今夏、収穫した蜂蜜をキャラメル風味のミルクチョコレートと合わせ、ポーレン(蜂が集めた花粉)をあしらった。
MMPは、井上百貨店(松本市深志2)と蜂蜜専門店「信州蜂蜜本舗」(中央1)が協力して、地域資源を活用して街の活性化を図ろうと2015年にスタート。これまでも、地元企業との商品開発や蜂蜜を使ったカクテルや料理を市内のバーで提供する企画、専門学校未来ビジネスカレッジ(MIT)との産学連携など、さまざまな取り組みを行っている。
「松本の街の魅力をコーヒーの風味で楽しむ」という同コーヒーのコンセプトに共感したMMPがコラボを持ち掛けた。同コーヒーを手掛ける「Edition4 Studies(エディションフォー・スタディーズ)」代表理事・山本達也さんは「コーヒーと合わせるスイーツとしてチョコレートというのはずっと頭の中にあった。MMPとは自然と街との距離感やバランスが似ているので、いいものができると思った」と話す。
5日には、中町のカフェ「amijok(アミジョク)」で先行試食会を開催。それぞれの取り組みや商品の紹介の後、3種類のチョコレートと同コーヒーを振る舞った。参加者からは、「一つ一つの味がしっかりしている」「コーヒーはもちろん、ワインにも合いそうな大人の味」などの声が聞かれた。
同百貨店の井上博文常務は「蜂蜜とコーヒー、それぞれの特徴を生かしたチョコレートに仕上がった」と話す。「クリスマスや年末年始などイベントも多いので、贈り物や『自分へのご褒美用』に利用してもらえれば」とも。
価格は2,160円。限定500個。同百貨店と山形村の「アイシティ21」で販売する。