河瀬直美監督の産婦人科を舞台にしたドキュメンタリー映画「玄牝(げんぴん)」が11月5日、松本市中央公民館・Mウイング(松本市中央1)で上映される。
同作品は、愛知県岡崎市で自然分娩(ぶんべん)に取り組む産婦人科「吉村医院」とそこに集う妊婦たちの姿を追うドキュメンタリー。妊婦が抱えるさまざまな思い、助産師や医師の葛藤などを描く。
松本・女鳥羽川沿いにある美容室&カフェ「ニチカhair」(大手5)の店主・熊井暢子さんが企画。2010年、京都で同作品を見て、「出産に対する『怖い』というイメージが大きく変わった」と振り返る。映画館に2度足を運び、その後もずっと心に残り続けていたがDVDなどがなかったため、見ることがかなわなかった。
今年に入り、身近な人や常連客に結婚や妊娠が相次いだことから、「皆さんへの『ご祝儀』と思って自主上映をしよう」と決意。常連客だったNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」のスタッフに相談し、共同主催で開催することになった。
上映会は「いい子の日」の語呂合わせで11月5日に。3回上映で、午前の回は小さい子どもも安心して参加できるように、室内を明るめにしてござ席を用意する。熊井さんが手作りした安産祈願のマグネットも20人に進呈。「出産に対して、不安ではなく楽しみな気持ちを抱いてもらえれば。これから出産する人だけではなく、家族連れや男性にも見てほしい」と来場を呼び掛ける。
上映時間は、10時30分~、14時~、18時~。料金は、前売り=800円、当日=1,000円、シネマセレクト会員=800円、学生=500円、小学生未満は無料。「各回定員が36人なのでできれば予約を」。予約・問い合わせは同店(TEL 0263-39-4439)まで。