松本駅近くに、干物をメインにした定食居酒屋「炭火ひもの食堂 塩之屋」(松本市中央1、TEL 0263-35-6434)がオープンして1カ月半が過ぎた。
今年5月に閉店した豚カツとカレーの店「たくま」跡に出店。松本民芸家具のテーブルや椅子、棚はそのまま生かし、日本各地の民芸の器も一部は洗浄して利用する。料理長の安達英司さんは「たくまの雰囲気をなくさないように、補修も最低限にした。お客さまにも喜んでもらっている」と話す。席数はテーブル、小上がり合わせて約40席。
沼津や南知多から直送される干物をメインに、昼は定食店、夜は居酒屋として営業。「大アジの開き」や「真ほっけの開き」(以上990円)のほか、旬の魚を使ったものも提供する。炭火で焼く「じゃがバター」(390円)や「福味鶏の炭火焼き」(790円)など魚以外のメニューや、「豚の角煮」「塩丸イカときゅうり酢」「ポテトサラダ」など全品390円の小鉢メニューも。アルコールは日本酒と焼酎に力を入れ、「夜明け前」「澤の花」(以上、冷酒グラス360円、とっくりかん酒550円)、「亀齢」(冷酒グラス530円)などの地酒をはじめ、「三岳」「麦冠情け嶋」(以上360円)などを用意する。
ランチタイムは、ご飯とみそ汁、漬物付きの定食として、「真ほっけの開き」「特大トロサバ」(以上990円)のほか「サーモンの信州みそ漬け」(890円)、「信州米豚みそ漬け」(1,090円)なども。米は県内産のコシヒカリ、みそは松本のものを使う。「干物も鮮度が大事。新鮮でいいものを炭火で焼くことで干物のおいしさを引き出している」と安達さん。
運営は、市内で美容・飲食事業を展開する「OUTPUT」(島立)。宮下社長が物件をそのまま生かした店づくりを考えたときに、以前東京に住んでいた頃に通っていた干物を扱う定食居酒屋を思い出したという。店名は「塩の道」をイメージして付けた。安達さんは「海のものと地元のもの、両方が楽しめる店にしたい。老若男女問わず、干物を楽しんでもらえれば」と意気込む。
営業時間は11時30分~14時、17時~23時(金曜・土曜は24時まで、以上ラストオーダー)。日曜定休。