松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、陶芸家・松浦唱子さんの個展「アツアツ・ぬくぬく 土鍋と耐熱のうつわ…と女の子」が開催されている。
2014年以来、3年ぶり4回目となる展示。皿、マグカップなどの食器や土鍋、花器など200点弱が並ぶ。土鍋は1~5合炊きのサイズ展開。底に向かって広くなるものや、かぶせるタイプのふたのもの、つまみが丸や四角のものなど、形の違いも楽しめる。
食器には「直火(じかび)・オーブン・レンジ・IH」と耐熱表示を付け、じか火にかけられる皿や、オーブンやレンジで使用できるマグカップや茶わんも用意する。皿は、取っ手があるものや正方形のもの、深さがあるものなども。松浦さんは「使うところをイメージできると楽しいと思った。普段の料理はもちろん、コーヒーの焙煎(ばいせん)や、鍋の中に石を敷き詰めて石焼き芋も作れるので、幅広く使ってもらえれば」と話す。
前回も出品した女の子をかたどった花器は、ユニークな細工を施し、ポケットや手にした籠、組んだ手にも花を生けることができる。「購入した民族衣装の本や、電車に乗っている人、町を歩く人の服や髪型を参考にした」
千葉県富津市で作陶する松浦さん。夫・長谷川正治さんと共に陶芸教室「enfab」を運営している。同ギャラリーの瀧沢一以さんは「これからの季節に出番の多くなる器、細かいところの工夫が楽しい花器、どちらも楽しんでほしい」と話す。
作品は全て販売する。皿=2,700円~、土鍋=9,720円~など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休(10月14日は臨時休業)。10月29日まで。28日、29日は松浦さんが在廊する。