松本衣デザイン専門学校(松本市中央2)が、学生たちによる作品発表会「'17衣コレクションweeks」をスタートし、9月16日、同校で作品を展示した。
同校の1、2年生が、「木」「水」「花」をテーマに3つのグループに分かれて取り組んだ「3Dテキスタイル」作品を展示。「木」のグループは、素材を組み合わせ、布を編むようにして樹皮を表現した。ポリエステルやシルクの生地を数枚重ねることで、複雑な色合いを生み出したドレスは「水」のグループの作品。「花」のグループは、保冷バッグなどに使う素材を用いてカラフルで立体的な作品に仕上げた。
各チームはデザイナー、パタンナー、縫製など、作業を分担。同校代表理事の太田正子さんは「就職後のことを考え、企業形態を意識している。コミュニケーションの練習にもなるし、制作を通じて、人として大きくなる」と話す。服地にこだわらず、幅広い発想で制作に取り組む「デザイン服制作」の授業として実施。「基本被服がこれまでの歴史に基づいた『基礎』だとすると、デザイン服は現在から未来へ向かうもの。基本被服とデザイン服、どちらも学ぶことに意味がある」
同15日には、通所介護事業所「筑摩あんしん館」(筑摩4)で、ファッションショーを開催。ダンスも交えて、高齢者との交流を図った。「きれい、かわいいなど声を掛けていただき、学生たちにとっても楽しい経験になった」と太田さん。
今後は、同29日~10月11日はステーションビルMIDORI松本店(深志1)で、テキスタイルデザイナー・鈴木マサルさんのアニマルプリントを使ったワンピースなどの展示、10月15日には、松本大学(新村)で行われる学園祭「梓乃森祭(あずさのもりフェスティバル)」で、ファッションショーを予定する。「展示やショーという形式、どこでどんな人に見てもらうかなどで見せ方は異なる。それぞれ考えて取り組むことも勉強の一つ。学生たちの創意工夫を見てもらえれば」