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松本のギャラリーカフェで陶芸家・坂口健さん個展 模様特徴の器100点

器を手に取る坂口さん

器を手に取る坂口さん

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 松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で現在、陶芸家・坂口健さんの個展「坂口健 陶のうつわ展」が開催されている。

動物や植物を描いた酒器

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 皿、カップ、酒器、花器など約100点を展示する。坂口さんの器の特徴は模様。表面を削り、異なる色を出して模様を創り出す「掻(か)き落とし」や粘土を水で溶いたものを絞り出して装飾する「イッチン」、三島などの技法を用いて制作している。黒釉(ゆう)、灰釉、あめ釉などさまざまな釉薬を使った普段使いの器や、大胆に模様を描いた大型の皿やつぼなども。

 動物や植物を細かく描いたぐいのみや徳利は、「酒器は絵柄が映えるので、少し遊び心があるものを作りたくなる」と坂口さん。「もともと絵が好きだった。陶芸を始めてから、抽象的な模様が多かったが、また絵を描くようになったのは、原点に戻ってきたのかもしれない」と話す。

 坂口さんは1997年、長野県東部町(現東御市)で築窯。2005年に日本橋高島屋で初個展を開催。これまで県外では定期的に開いているが、県内での本格的な個展は初めてだという。「気付けば、築窯して20年。ちょうどいい記念になった(笑)」と坂口さん。同店店長の布施智浩さんとはグループ展への出展をきっかけに、15年近くの付き合いがあり、「一度、個展を開いてほしい」という依頼を快諾した。

 「その時の環境、感情で作りたいものがどんどん浮かんでくるし、変わっていく」と坂口さん。「この1、2年はさらに良いものができるようになってきた感じがしている。今後もいろいろなことに挑戦していきたい」と意欲を見せる。

 作品は全て販売する。小皿=2,000円~、酒器=1万円~など。営業時間は10時~17時。木曜定休。8月16日まで。

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