今年9月に開業を予定している「イオンモール松本」(松本市中央4)の敷地内で7月2日、近隣住民と同店スタッフが参加して植樹祭が行われた。
植樹祭は、1991年にマレーシアのマラッカ店から始まった社会貢献活動「イオンふるさとの森づくり」事業の一環。国内では1992年から実施し、これまでに1100万本を越える植樹を行っている。
当日は、イオングループのスタッフ200人を含めた約1000人が参加した。若生信弥イオン副社長が「従業員が地域の皆さんと会うのは今日が初めて。今秋の開業に先立ち、このような機会を設けられたのはうれしい」とあいさつ。「(開業後は)買い物と一緒に、生長する木々の様子も楽しんでほしい」と呼び掛けた。
その後、グループに分かれてメインモール「晴庭(ハレニワ)」の北側へ移動。外周360メートルの範囲に、地域に自生しているケヤキ、コブシ、ヤマツツジなど53種類の苗木、約7000本を植えた。両手で移植ごてを持ち、一生懸命に穴を掘る子どもたちや、植え方を教えたり、写真を撮ったりしながら交流を楽しむスタッフの姿も見られた。
同モールの具体的な開業日程は、近々発表の予定。植樹に参加したイオンモールの吉田昭夫社長は「オープン後もさまざまな声を聞き、地域に根差した店づくりをしていきたい」と話す。3階に設けるフードコートからは美ヶ原、ブリッジからは北アルプスを眺めることができるロケーションや地元企業の出店、「カフラス旧事務所棟」建物の復元再生などを挙げ、「まずは、地元の人にとって使いやすいこと。そして広域から来た人に松本らしさを感じてもらい、満足していただけることを大切にしたい」とも。