舞踏カンパニー「山海塾」に所属する振り付け家・舞踏家の石井則仁さんによるパフォーマンスプレイベントが4月8日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)2階シアターパークで行われる。
石井さんは17歳からストリートダンスを始め、さまざまなダンスコンテストで入賞。ダンスカンパニーの国内外の公演や演劇作品に参加してきた。2007年以降、ソロ活動を開始し、「ソウルインターナショナルコレオグラフィーフェスティバル」では総合準優勝のSCFアワードを2度受賞している。2010年から、世界45カ国・延べ700都市以上で公演をしている同カンパニーに在籍。ダンサーの活動と並行して2012年にはキュレーションカンパニー「DEVIATE.CO」を立ち上げ、さまざまな企画を展開している。
同イベントは、6月4日~11日に池上邸の蔵(中央3)で行われるインスタレーション作品「がらんどうの庭」のプレイベント。石井さんにとって初となるインスタレーションは、「生あるものが死んでいくまでの時間経過を展示し、過去あった生を『知覚し思考する』作品」になるという。期間中は日替わりで県内在住のミュージシャンと1対1の即興パフォーマンスも開催。主催するゲストハウス東家(大手4)の吉岡周流さんは、「老若男女問わず、幅広い世代の方に見てほしい」と話す。
昨年11月、石井さんは松本と大町で連続ワークショップを開催。ヴィオ・パーク劇場(刈谷原町西ノ沢)で5日間かけて一つの作品を作るクリエーションに参加した吉岡さんは「初めて作品作りを体験したが、とてもエネルギッシュで刺激になった」と振り返る。「松本でも何か面白い企画をしたい」と考えていた吉岡さんが、「インスタレーション作品に取り組みたい」という石井さんの思いを知り、企画を立ち上げた。
プレイベントでは、松本市在住の江刺里花さんがバイオリンで参加。「即興なので、動ける準備はしているが、やってみないと分からない部分も多い。お互いが普段から感じていることを提示できれば。自分がどんな音を出せるのかも楽しみ」と江刺さん。「どんなインスタレーション作品になるのか、作品と音楽と舞踏が組み合わさって何が生まれるのか。プレイベントで一足先に、その雰囲気を感じてもらえれば」と吉岡さん。
開催時間は15時30分~16時30分(アフタートークあり)。料金は500円。問い合わせは同ゲストハウス(TEL 070-3108-8925、吉岡さん)まで。同19時~21時30分は、鎌田地区公民館でコンテンポラリーダンスのワークショップも行う。参加費は2,500円。予約・問い合わせは同カンパニー長野支部(TEL 090-4550-9707、小池さん)まで。