松本・大名町通り沿いの老舗みそ店に併設する「萬年屋ギャラリー」(松本市大手3、TEL 0263-36-2512)で現在、着物や帯などの展示販売「晴れの市」が開催されている。
六九商店街の骨董(こっとう)店「古知野屋(こちのや)」(大手2)が企画。卒業や入学など祝い事が増える季節に合わせ、晴れの着物や帯、羽織、小物など200点以上を取りそろえる。「晴れの日に着られるようなものを中心に用意した」と同店の小倉愛子さん。沖縄の紅型(びんがた)の振り袖や、花や扇が施された帯など、華やかなアイテムが並ぶ。
同店は愛知県で開業し、10年ほど前に松本・大名町に移転。2014年11月に現在の場所に移り、小倉さんと母親の今枝早苗さんが2人で切り盛りする。これまで、中町・蔵シック館で「裂(きれ)の骨董市」を行っていたが、昨年11月に同ギャラリーで「蔵出し市」を初開催。小倉さんは「骨董市では幅広くさまざまな品を扱っていたが、テーマを絞って見せる機会を増やしたいと思った」と話す。
22日・23日には商店主らが講師となり、専門的な知識や技術を無料で紹介する「まちゼミ」で着付け講座を開いた。今の時期は、「久しぶりに着物を着よう」と習いに来る人も多いという。「着物は格と季節に気を付ければ、あとは自由。多くの人に楽しんでほしい」と小倉さん。「家にある着物との合わせ方が分からないという方はコーディネートの提案もするので、気軽に相談してもらえれば」とも。
価格は着物、帯=2万円台~など。営業時間は10時~17時。2月27日まで。