松本の夏を代表するイベント「2008サイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)」が8月13日、開幕する。
SKFは音楽家の齋藤秀雄氏(1974年没)に師事した演奏家などが集まり、同フェス開催時にのみ編成される「サイトウ・キネン・オーケストラ」が演奏する音楽祭。1992年より毎年松本で開催されていて、今年で17回目となる。
今年は13日に行われる「若い人のための『サイトウ・キネン室内楽勉強会』(弦楽)発表会」(松本市あがたの森文化会館講堂)を皮切りに、「ふれあいコンサート」「オーケストラ コンサート」「オペラ」など13公演と、青少年育成事業の一環として、中学1年生を対象とした「青少年のためのオペラ」、小学6年生を対象とした「子どものための音楽会」(松本・長野)を行う。
今年のオペラ「ヤナーチェク:オペラ『利口な女狐の物語』」はフィレンツェ歌劇場との共同制作。すべてチェコ語で上演され、独特の抑揚あるリズムで表現される。7月下旬から松本でけいこを始めており、子役にはオーディションで選ばれた地元の子どもも参加する。来年11月にはフィレンツェでも上演を予定。オーケストラでは、総監督を務める小澤征爾さん指揮の「マーラー:交響曲第1番 ニ長調『巨人』」ほか、ゲストコンダクターとして2001年にフランス・ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した下野竜也さん指揮の「スメタナ:交響詩『わが祖国』」を演奏する。
チケットは、「ふれあいコンサート」など一部の公演でまだ残席がある。オーケストラの模様は9月6日にBSデジタルハイビジョンでの生中継を県内各地でスクリーンコンサートとして行うほか、8日には東京、六本木ヒルズアリーナでも生中継スクリーンコンサートが行われる。
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