ひこ星と織り姫を引き合わせた「恋のキューピッド」として、伝統的な七夕人形「カータリ(川渡り)」をモチーフにしたストラップ「カータリくん」が現在、松本市博物館(松本市丸の内4、TEL 0263-32-0133)と松本城で販売されている。
カータリは、松本地域の伝統的な七夕人形の一つ。年に1回、七夕の日にしか会えないひこ星と織り姫が、雨が降って天の川が増水したときに背負って渡ることができるようにと待機していたと伝えられており、「恋のキューピッド」とも呼ばれている。
同ストラップは、2010年に伐採された松本城の樹齢100年のケヤキの木を使って制作したもの。ひももセットにして、ストラップの穴の部分にひもを通しながら、願いを唱(とな)えて願掛けができるようにした。
昨秋、購入した観光客から「ストラップを娘にあげたら、良縁に恵まれ結婚した」という報告を受けたことがきっかけとなり、「多くの人の願いをかなえてくれるグッズになるように」と、先月中旬からバレンタインコーナーを設置。今年から販売開始している、ラムネ、チョコ、クッキーが入った3段式の「博物缶」も一緒に並べた。同館スタッフの保坂佳子さんは「ストラップは若い人たちに人気があり、お土産用に複数買い求める年配の方もいる。バレンタインやホワイトデーに、利用してもらえれば」と話す。
カータリストラップ=730円、博物缶=900円。
営業時間は8時30分~17時。