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松本県ケ丘高校生が「地方創生・政策アイデア」最優秀賞 昆虫食をサプリで

横山さん(左)と内田さん(右)と中谷教諭

横山さん(左)と内田さん(右)と中谷教諭

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 松本県ケ丘高校1年の内田佑香さんと横山瑠奈さんが、優れた地域活性化策を競う「地方創生・政策アイデアコンテスト」で、「昆虫食」をサプリメントにする案を発表し、最優秀賞の地方創生担当大臣賞(高校生以下の部)を受賞した。

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 2人が考えたのは、「長野県の負のスパイラル大問題!!『昆虫食』で解決します!」。イナゴや蚕など、県内の伝統食といわれる昆虫食の栄養価の高さに着目。食べやすさを考慮してサプリメントにして、運動選手をターゲットに商品化することを提案した。

 本年度から全県の高校で授業の中に設けることになった、郷土文化の理解を深める「信州学」が、発想のきっかけになった。コンテストの話を聞いた内田さんが幼なじみの横山さんを誘い、同コンテストの応募条件となっていた地域経済分析システム(RESAS・リーサス)を使って調査を開始。農家の高齢化や後継者問題、耕作放棄地の増加などを知り、課題解決に昆虫食が有効ではないかと考えた。「昆虫食自体も消えゆく伝統食。農業と結び付けることで、お互いの課題解決につながると思った」と内田さん。

 同コンテストの高校生以下の部には、全国各地から213組の応募があった。12月末に関東予選、1月上旬に全国1次審査を通過し、今月21日の最終審査会に出場する5組に選ばれた。それまでは書類審査のみで、当日初めて大勢の前でプレゼンしたという2人。イナゴや蚕、蜂の子などを持参してアピールした。「(授業で指導してくれている)外部講師の皆さんの協力も得て練習した。本番は緊張したが楽しかった」。2人を指導した同校の中谷幸裕教諭は「他校はアイデアだけではなく実際に活動を始めていたところも多かったので不利かと思ったが、アイデア自体を評価してもらえたのだと思う」と振り返る。

 受賞後の反響も大きく、2人が読んでいた「昆虫食入門」の著者で昆虫料理研究家・内山昭一さんからも「協力できることはしたい」と同校に連絡があったという。「昨年度受賞したアイデアには、自治体が支援を決めたという例もある。自治体の皆さんや地元企業、農業高校などとも連携を図りながら、何とか実現までこぎ着けたい」と中谷教諭。「(昆虫食に親しんでいる)おばあちゃんやおばあちゃんの友達が喜んで、期待もしてくれている」と横山さん。「周りの人たちの協力も得ながら、自分たちでできる限りのことは頑張って、商品化できれば」と内田さん。

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