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松本・浅間温泉に信大生が「おんせんブックス」 下宿先の一室で古本屋

定位置の「番台」スペースに座る越智さん

定位置の「番台」スペースに座る越智さん

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 松本・浅間温泉の下宿「篶竹(すずたけ)荘」の一室に「おんせんブックス」(松本市浅間温泉3)が4月1日、オープンした。

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 信州大学経済学部4年の越智風花さんが、下宿先の一室で始めた。物置として使われていた6畳の部屋の床の間に棚を作って本を置き、階段下は越智さんが座れる「番台」スペースに。文芸、ビジネス、学術など幅広いジャンルの本が250冊ほど並ぶ。

 本棚の一角には、テーマを決めてセレクトした5冊を紹介するコーナーを設ける。選ぶ人は毎回異なり、現在は同下宿のオーナーによる「旅に出たくなる本」。「本と合わせて、選んでくれた人のことも紹介したい」と越智さん。次に選ぶ人を紹介してもらうリレー形式で続けていきたいという。ほかに、越智さん自身がセレクトするコーナーもあり、現在は「おいしそうな本」をピックアップしている。

 「夢の一つは本屋さん」という越智さんが、同下宿に入居したのは昨年8月。「学生なので、実現はまだまだ先だと思っていたが、住人の皆と話をしているうちに、意外とハードルは高くないのかもと思うようになった」と振り返る。空き部屋の活用になると、オーナーも支援。今年に入り、知人などを通じて不用な本の提供を募るなど、少しずつ準備を進めてきた。

 「本を読むと世界が広がる。本を手にした人に新たな世界を知ってほしいという思いがある」と越智さん。「でも今回、提供してもらった本を見て、『この人はこういう本を読むんだ』という発見があった。逆に、自分自身の世界が広がった感じがしている」と話す。現在、古物商許可を申請中。「いずれはお茶やおにぎりなどの提供もしたい。本と共にゆっくりとくつろげる場所にしていければ」とも。

 営業は毎週木曜と、それ以外は不定期(フェイスブックで確認できる)。営業時間は15時~20時。

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