松本城公園広場で10月21日、快晴の秋空の下「第19回国宝松本城古式砲術演武」が行われた。
「第51回お城まつり」(10月8日~11月3日)の一環で行われたこの演武では、松本藩御家流砲術の復元伝承に努める「松本砲術隊」のほか「愛知県古銃研究会鉄砲隊」、「駿府古式炮術(ほうじゅつ)研究会駿府鉄炮(てっぽう)衆」による演武が行われた。
国宝松本城は、火縄銃による攻撃と守備を考え1597年に天守閣が築城されており、多くの鉄砲狭間が配され、多いときは900丁以上の鉄砲が保管されていた。
最初の演武となる「愛知県古銃研究会鉄砲隊」の礼射の銃声が響くと、そのごう音に集まった観衆のどよめきと拍手が起こり、その後の一斉射ちや、さまざまな射撃法の解説を受けての演武射撃、百匁(ひゃくもんめ)の大筒抱射ちなどの演武を楽しんだ。
「お城まつり」ではこの後、菊花展や物産紹介の「信濃の国楽市楽座(10月27日・28日)」、武者行列や茶会(11月3日)なども行われる。