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松本の護国神社で恒例「大絵馬」 市内のイラストレーター・古荘風穂さん制作

昨年12月22日に行われた除幕式の様子。大絵馬の横に立つ古荘さん

昨年12月22日に行われた除幕式の様子。大絵馬の横に立つ古荘さん

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 松本・美須々の長野縣護国神社(松本市美須々6)に、干支(えと)にちなんだ申(さる)の大絵馬が飾られている。

同神社の弓道場で制作する様子

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 絵馬の大きさは縦2.3メートル、横3.7メートル。市内のイラストレーター・古荘風穂さんが、「清風明月」をテーマに描いた。闇に浮かぶ澄んだ月、月に照らされた大地では花が風に舞い、木々が生き生きと揺れ、その中でサルが悠々と遊んでいる。

 古荘さんが同神社の絵馬を描くのは6年目。毎年11月中旬から2週間ほどかけて制作する。大絵馬は、12年前のものを紙やすりで削って下地を塗り、平らにしてから背景を塗る。「実際に描き始めるまでに手間がかかるが、その分、いろいろ考えることもできる」と古荘さん。事前に下絵を準備するが、実際に絵馬を前にして作業を始めるとさまざまな思いが巡り、描き直すことが多いという。「私一人のものではないので、いつも神聖な気持ちで向き合っている」とも。

 絵馬の前の立て札に貼られた制作者の言葉には「目の前が真っ暗であっても、夜を闇と決めつけることはありません。その静けさを尊い、月の光を見つけてください」と記されている。「あえて夜を描いたが、黒をベースにした絵馬は珍しいかも」と古荘さん。「サルは愛情深く、楽しさを感じる愛きょうのある動物。楽しむことに必要なのは、正直であり自然体でいること。そのように1年を過ごすことができれば」と笑顔を見せる。

 絵馬は今年1年飾られる予定。普通サイズの絵馬も販売する(1枚1,000円、50枚限定)。

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