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松本のギャラリーで地元在住の陶芸家が個展 焼き締め中心に200点

焼き締めの器を中心に、さまざまな作品が並ぶ

焼き締めの器を中心に、さまざまな作品が並ぶ

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 松本のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、松本在住の陶芸家・大胡(だいご)琴美さんの作品展「大胡琴美のシメシメ焼きシメ展」が開催されている。

バリエーション豊富な焼き締めの器

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 皿、カップ、酒器など約200点を展示する。焼き締めの器は、濃淡で表情が異なり、バリエーション豊かに展開。ブレンドした土のほか、備前土を使った器にも初めて挑戦した。「しっとりとしているが粘りがなくて扱いが難しかったが、焼き上がると『焼き締め』っぽい表情が出た」と大胡さん。ほかに、定番の細かいひび状の貫入(かんにゅう)に薄く着色した器や、外側にブロンズ入りの釉薬(ゆうやく)を施したマットな質感のカップなども。

 同ギャラリーでの展示は7回目。「足を運んでくださる方が飽きないように、新たな面も見せたい」と制作に励んだ。焼き締めは10年ほど前から取り組んでいたが、これだけまとまって並ぶのは初めてだという。「定番とは一味違って、焼き締めの器は渋くてかっこいい」と同ギャラリーの熊谷幸枝さん。「使いやすいので後からもう一つ、と買い足す人もいる」と話す。

 「『ものをつくる』ということの意味を少し広げてみたい」と大胡さん。作って売るだけではなく、実際に使ったときに発見があれば、「それを見届けるまでを含めて、実験的に捉えてみたい」と話す。壁には「器を買ってくれた方々からの『発見』の報告を随時お待ちしています」という大胡さんからのメッセージも。「数多く作れるものではないので制作は大変だったが、私自身も新たな発見があった。ぜひ手に取ってもらえれば」

 作品は全て販売する。炭化焼き締め小皿=1,900円、酒器=2,000円~、マグカップ=3,300円~など。営業時間は11時~20時。火曜、第1・第3月曜定休。12月29日まで。

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