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山形村のそば店で手織り作家「MauA」さん個展 そば染めのストールなど

塙さん(左)と滝本さん

塙さん(左)と滝本さん

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 山形村のそば店「そば処木鶏(もっけい)」(山形村、TEL 0263-98-2099)で現在、手織り・手紡ぎ作家・MauAさんによる個展「繋がる『糸』」が開催されている。

「そば染め」のストールなども

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 「MauA」の名で活動する滝本恭子さんが、機織りや糸紡ぎ、草木染めしたストールや手拭い、ハンドタオル、コースターなど約50点を展示。リバーシブルで楽しめる「昼夜織」や「ワッフル織」、手紡ぎの糸や染めずに羊毛本来の色を生かした糸を使ったものなど、多彩な作品が並ぶ。

 同展に合わせて制作した「そば染め」のストールは、柔らかな色合いに仕上げた。使ったそばは、同店が今年から契約栽培を始めた畑のもの。「きっといい色が出ると思ってお願いした。最初は薄かったので、通常の2~3倍の量を使った」と滝本さん。ほかに、清水高原の柴栗やそよご、梓川の桜の葉など地元で採った植物を使って染めたものも。

 滝本さんは2003年ごろから手織りを始め、徐々に紡ぎや染めなども手掛けるようになった。2013年に神奈川県から松本へ移住し、制作活動を続けている。「MauA」はスワヒリ語で花の複数形を表す言葉。「糸を一本一本選び、交差させて布を織り上げる作業に色の可能性を感じる。色とりどり、世界に一つだけのものを織っていきたい」

 同店に客として通ううちに、自身の活動について話したことが同展のきっかけになった。昨年4月にオープンした同店は、「人と人をつなぐそば屋」としてさまざまな企画を開催。「作品自体ももちろんだが、作っている滝本さんのことも知ってほしいと思って展示を呼び掛けた」と店主の塙和貴さん。工房も訪れ、塙さんが選んだ糸で滝本さんが薬味の下に敷くコースターを制作する過程も見学したという。

 「地元の素材を使った作品もあるので、ぜひ手に取って手仕事の良さを知ってほしい」と塙さん。「期間中にはワークショップも開くので、気軽に足を運んでもらえれば」と滝本さん。

 作品は全て販売する。手紡ぎストール=8,000円~、手拭い=1,200円~、ハンドタオル=900円など。営業時間は11時30分~14時30分、18時~21時30分。月曜定休。12月27日まで。「羊毛フェルトのワークショップ」は同10日14時~、20日15時~。参加費は1,000円。問い合わせ・申し込みは同店まで。

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