山の魅力を発信するイベント「岳都・松本 山岳フォーラム 2015」が11月28日・29日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で開催される。
来年8月11日の国民の祝日「山の日」施行に伴い、山の持つ多彩な魅力、価値を多くの人に周知し、理解を深めていくことを目的に開催。5回目となる今回は、「開催時間や講師の人数など、これまでで最大」(同実行委員会事務局)。今年のテーマ「山の力」に合わせて、さまざまな企画を用意する。
28日は、安全登山のための講義・セミナーを中心に、スイスヨーデルやアルプホルン演奏、35ミリフィルムで映写機を使い、山岳映画「氷壁」の上映などを行う。女性4人によるトークショー「山には何があるの…女性山登り談義」では、穂高岳山荘代表・今田恵さん、アウトドアスタイルクリエーター・四角友里さん、山岳ライターで編集者・小林千穂さん、イラストレーター・鈴木みきさんが登壇。女性ならではの視点で「山に一歩踏み出したい」人にエールを送る。
29日は、百名山60座を登頂したという俳優・小野寺昭さんのトークショー「私と山の出逢い、そして思うこと」、パネルディスカッション「山の日施行間近『山の力ってなんだろう』」などを開催する。地元高校生が初めて参加して行う「元気な高校山岳部紹介&山のウルトラクイズ」も。
展示プログラムも多彩に展開。「テント村体験」では、さまざまなメーカー・ブランドの「山のテント」がそろい、実際にテント内に入ることもできる。「氷壁を越えて ナイロンザイル事件と石岡繁雄の世界」の展示は、60年前に起こった「前穂高岳ザイル切断事件」の真相をパネルで紹介。現在、大町と名古屋にそれぞれ保管されている切断されたザイルも並べて展示する。
開催時間は、28日=10時~19時(展示は17時まで)、29日=10時~17時。入場無料。問い合わせは市山岳観光課(TEL 0263-94-2307)まで。